京都・清水寺で発表 今年の漢字は「金」
年末の風物詩となっている毎年恒例の「今年の漢字」が、京都市東山区の清水寺で、12日に発表されました。午後2時過ぎ、清水寺 奥の院の舞台で、森清範貫主が墨をたっぷりとふくませた筆で、特大の手漉き和紙に書き上げたのは......「金」です。およそ22万2千の投票の中から最も多い1万2148票を集めました。投票理由としては、パリオリンピック・パラリンピックで多くの金メダルを獲得したことや、20年ぶりに新紙幣が発行されたことなど、前向きな話題の一方で、政治の裏金問題や金品を狙う闇バイト、それに止まらない物価高騰もあり、明暗入り混じった結果となりました。「金」が今年の漢字に選ばれるのは、東京でオリンピックが行われた2021年以来で、今回で5度目です。 【声】日本漢字能力検定協会 山崎信夫 理事長 「どちらかというと、『金(かね)』というところに、みなさん注目されたのではないか。来年は みんなが幸せになれるように、そうなればいいと思う」 【声】清水寺 森清範 貫主 「来年はどんな字になるかわかりませんが、ひとつ良い字を。良い字というのは良い社会ということですから、夢のある将来をひとりひとりが目指していきたい」