【セックスレス AND THE CITY -女たちの告白-】合わせてバツ4の40代夫婦が浮気を公認している衝撃の理由|美ST
■男女関係の嫉妬ではなく相手のスペックに嫉妬
数ヵ月前までは、おしゃれをして出かけるようになった舞香さんの様子を好ましそうに見ていたという慎さん。 「いつもダボッとしたカジュアルな服にキャップで出かけていた私が、ワンピースを着るようになったので『彼氏でもできた?』って笑って言っていたんですけど、私は一応、『さあね』とごまかしていました。ところが、共通の友人が『ただの噂だと思うけど気をつけたほうがいいよ』と、彼に相手の素性をバラしちゃったみたい」。 意外なことに慎さんは自分を棚に上げて、デートに出かける舞香さんに対して不機嫌な態度をとるようになったそう。 「わざとらしい舌打ちをしてくるので『何なの? 自分が言ったことじゃん? お互いセカンドパートナーをつくろうって』と1回キレちゃったんです。そしたら『俺は遊びだけど舞香は本気っぽい』『だって相手は医者でしょ?』とか言ってきて」。 話し合ってみると、慎さんは舞香さんの相手が「自分より収入が高い」ことに不満を持っている気配も。 「それならこっちだって同じです。私より若くて美人で…私よりキラキラな生活をしている彼女にイラついています。そう言い返したら『女の浮気と男の浮気は違う』『女の浮気は心ごと持っていかれている』とか、昭和っぽい理屈で言い返してきます。もうお手上げです。家の中がギスギスして嫌な感じです」。 結局2人とも、愛情からの嫉妬ではなくプライドが刺激されての嫉妬をしていると分析する舞香さん。 「それなら配偶者が『自分より下だ』と感じる相手と浮気すればいいのかとも思いましたが、好みの問題もありますしそううまくはいかないですよね」。 危機感を覚えた舞香さんは、夫婦問題カウンセラーを交えて話し合う機会を持ち、お互いに「遊んでいてもあなたが一番」と言葉に出して伝えるよう提案されました。 「試してはいるんですけど、セックスレスの夫婦が急に性交渉を持つのと同じくらい、白々しくて恥ずかしい気分になっています。結局、私たちのように『自分が一番』な人間は、セカンドパートナーを持ちつつ、うまくやっていくという高度なテクニックは使いこなせないのかもしれません」。 ※本記事では、プライバシーに配慮して取材内容に脚色を加えています。 取材・文/星子 編集/根橋明日美 イメージ写真/PIXTA