日産が6月発売、クロスオーバーEV「アリアNISMO」の性能
日産自動車はクロスオーバー電気自動車(EV)「アリア」の走行性能を高めた「アリアNISMO(ニスモ)」を6月に発売する。電動駆動4輪制御技術「e―4ORCE(イーフォース)」にNISMO専用の加速チューニングを施し、力強い加速を実現した。バッテリーサイズはB6グレードが66キロワット時、B9グレードが91キロワット時。消費税込みの価格はそれぞれ842万9300円と944万1300円。 【写真】日産の「アリアNISMO(ニスモ)」 シャシーと空力技術で接地性を確保し、ベース車より約10%高めた320キロワットの高出力とe―4ORCEで高いトラクション性能を実現した。2220キログラムという重量級の車ながら、「GT―R」や「スカイライン」のNISMO仕様車に引けを取らない“速い車”に仕上げた。 NISMO仕様車に好意を持つユーザー層が「次に買いたい車」として挙げるEV、スポーツ多目的車(SUV)という商品領域を狙う。現在は輸入車のSUVに乗っているような新しい顧客層の獲得を目指す。 「EVのF1」と呼ばれる国際レース「フォーミュラE」の加減速音を参考にした専用音響を、アクセルのオン・オフに合わせて車室内に流し、運転の高揚感を演出できるオプション装備も用意した。