ユヴェントス、ヴラホヴィッチ&マッケニー弾でCL4試合ぶり勝利! 不調マンCは3戦未勝利に
チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第6節が11日に行われ、ユヴェントス(イタリア)とマンチェスター・シティ(イングランド)が対戦した。 ここまでのCLではやや苦しい戦いが続く両チームが、第6節で相まみえる。ホームチームのユヴェントスは、第1節でPSV(オランダ)を3-1、第2節でライプツィヒ(ドイツ)を3-2で下し、2連勝と好スタートを切ったものの、第3節ではチェイス・アンリが所属するシュトゥットガルト(ドイツ)に0-1で敗北。ここからリール(フランス)、アストン・ヴィラ(イングランド)相手に2戦連続ドローが続いており、現在は3試合連続で白星から見放されている。 対するマンチェスター・シティも、第1節のインテル(イタリア)戦をスコアレスドローで終えた後、スロヴァン・プラチスラヴァ(スロバキア)、スパルタ・プラハ(チェコ)相手にはともにゴールラッシュを見せて連勝を飾ったが、第4節では守田英正擁するスポルティング(ポルトガル)に1-4と大敗。前節は、上田綺世を負傷で欠いたフェイエノールト(オランダ)相手に、3点を先行しながらも追いつかれるという苦しいゲームとなっており、今節は3試合ぶりの白星を目論む。 公式戦全体で見ても、ユヴェントス、マンチェスター・シティともに直近の10試合でわずか2勝しか挙げられておらず、両チームともに調子を取り戻すきっかけとしたい一戦だ。試合は立ち上がりから、両チーム後方から攻撃を組み立て、“らしい”スタイルを維持しながらゲームに入る。 最初にビッグチャンスを作ったのはユヴェントスで、その攻撃は最後方からスタートした。20分、GKミケーレ・ディ・グレゴーリオがアーリング・ハーランドのプレスを去なし、浮き球のボールを右サイドへつけると、前を向いたニコロ・サヴォーナがスペースを前進。右サイドへ散らすと、フランシスコ・コンセイソンは相手が2枚で消しに来たことを確認し、マイナスへ落とす。サポートしたマヌエル・ロカテッリからのアーリークロスは跳ね返されたものの、こぼれ球を拾ったケナン・ユルディズがペナルティエリア手前左寄りの位置から右足を振り抜く。アウト回転のかかった一撃は、わずかにゴール右へと外れた。 対するマンチェスター・シティは敵陣でボールを握る時間こそ作れるも、なかなか中央のブロックを切り崩すには至らない。36分には右サイドへ広げたところから、ケヴィン・デ・ブライネがクロスボールを送り、クロスボールのこぼれ球にハーランドが反応するも、シュートはGKディ・グレゴーリオの正面へ。 スコアレスで前半の終盤に突入すると、マンチェスター・シティにビッグチャンスが到来。敵陣中央で顔を上げたイルカイ・ギュンドアンが斜めのパスを差し込むと、ボックス手前で顔を上げたデ・ブライネが背後のスペースへスルーパス。ドンピシャリのタイミングで抜け出したハーランドがループシュートを狙うも、ここはGKディ・グレゴーリオが左手でセービング。ユヴェントスの守護神がゴールを死守し、0-0でハーフタイムへ突入した。 後半に入ると遂に均衡が破れる。53分、自陣でボールを奪ったフェデリコ・ガッティがドリブルで前方へ持ち運び、右サイドへ散らすと、F・コンセイソンが相手2人を引きつけながら強引に仕掛ける。最終ラインを押し下げて後ろへ繋ぐと、サヴォーナを経由してボールを受けたロカテッリがアーリークロスを送る。中央で待っていたガッティがバイシクルシュートを狙うと、ここはGKエデルソンが弾き出すも、クリアした先には再びユヴェントスの選手が。ユルディズが右足でクロスボールを送ると、ファーサイドで待っていたドゥシャン・ヴラホヴィッチが頭で合わせる。GKエデルソンが掻き出そうとしたボールはゴールラインを超えており、ユヴェントスが先手を取った。 1点ビハインドとなったマンチェスター・シティは63分、自陣でボールを奪ったところからギュンドアンがボールを運び、ジェレミー・ドクがデ・ブライネとのパス交換からボックス左へ侵入。グラウンダーのボールは味方に合わず、フィニッシュまでは持ち込めない。デ・ブライネが中心となってマンチェスター・シティが攻撃の時間を増やすと、68分には左サイド大外でジャック・グリーリッシュが仕掛けたところから、ブロックの外でボールを繋ぎ、最後はボックス手前からギュンドアンがミドルシュート。強烈な一撃は枠を捉えたが、GKディ・グレゴーリオが立ちはだかった。 徐々にマンチェスター・シティが前がかりになっていくも、75分にはユヴェントスのカウンターアタックが炸裂。自陣でドクのドリブルを食い止めたダニーロが、ユルディズとのパス交換から中央へ預けると、スペースで前を向いたロカテッリが逆サイドへ展開。待っていたティモシー・ウェアはボックス右へ侵入し、1度目の折り返しはリコ・ルイスに阻まれるも、2度目は浮き球を選択。このボールがボックス中央に走り込んだウェストン・マッケニーにピタリと合い、強烈なボレーシュートが突き刺さった。 試合はこのままタイムアップ。ヴラホヴィッチとマッケニーのゴールで、ユヴェントスが2-0で勝利し、CLでは4試合ぶり、公式戦では5試合ぶりの白星を掴んだ。一方、マンチェスター・シティはこれでCLは3戦未勝利。ラウンド16へのストレートインを考えると、厳しい状況に立たされた。 次節、ユヴェントスは2025年1月21日にクラブ・ブルッヘ(ベルギー)と、マンチェスター・シティはパリ・サンジェルマン(フランス)と、ともに敵地で対戦する。 【スコア】 ユヴェントス 2-0 マンチェスター・シティ 【得点者】 1-0 53分 ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(ユヴェントス) 2-0 75分 ウェストン・マッケニー(ユヴェントス)
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