ドコモとソフトバンク シェアサイクルで異例のタッグを組んだ理由【WBS】
両社による異例の提携の皮切りの地として、まず狙うのが横浜市での事業です。現在、横浜市内は2社が展開するエリアが異なることで、サービスが分断。隣り合った区でも、移動した先で自転車を返せない課題が各地で生じています。 この課題を解消するため、横浜市は来年度から一つの事業に絞る計画を発表。これが提携のきっかけにもなり、競争から協力へと舵を切ったといいます。 「お互いに取り合いだけを繰り返すなら手を結ぶ」(「オープンストリート」の工藤社長) 「利便性も上がるし、全体の利用回数、使われ方も増える」(「ドコモ・バイクシェア」の武岡社長) ポートの共有には、ポートの土地を貸している企業からも期待が寄せられています。 「商圏が広くなるので、売り上げも上がるし非常に歓迎」(丸山百貨店の米山博之社長) また、両社は電動アシスト自転車のバッテリー交換や、自転車を利用状況に合わせて再配置するといった業務についても協力を目指すとしています。 ライバル同士の異例のタッグ。ただ、シェアサイクル事業を超えた連携について、武岡社長は「提携は特に親会社に影響を与えるものではない。通信事業へのシナジーは思いつかない」と否定しました。 ※ワールドビジネスサテライト