「佐藤姓vs鈴木姓」野球対決 鈴木軍監督はニッチローさん 栃木
全国で最多とされる佐藤姓の「ルーツ」を自任し、聖地化プロジェクトを進める栃木県佐野市で3月9日、全国の佐藤さんと次に多い鈴木さんで結成するチーム同士による「佐藤vs鈴木草野球大会」が開かれる。市は「名字のプライドをかけた頂上決戦」と銘打ち、腕に覚えがある経験者らを19日まで募集する。 【分布図】あなたの地域は? 佐藤さんが多い都道府県 市によると、平安時代に平将門の乱を鎮め、同地の唐沢山城に居を構えた藤原秀郷の子孫が「佐野の藤原」として佐藤姓の由来となったとする説があるという。市は2019年、全国に約200万人の「佐藤さん」とのつながりを生かそうと「『佐藤さんゆかりの地』聖地化による関係人口増加プロジェクト」を策定。20年に官民による「佐藤の会」を設立し、イベントや関連商品の開発、「鈴木さん」のルーツとされる和歌山県海南市との交流などを重ねている。 同会は語呂合わせで3月10日を「佐藤の日」と宣言。コロナ禍明けの昨年からは佐野市への誘客を図る対面イベントの定番化を目指しており、今年は名字1、2位による野球対決を企画した。 試合は佐藤の日前日の9日午後0時45分、同市赤見町の市運動公園野球場(エイジェック佐野野球場)でプレーボール。七回制で延長はなく、軟式球を使う。佐藤チームは埼玉西武ライオンズなどで活躍した元プロ野球選手、G・G・佐藤さん、鈴木チームは元大リーグ選手のイチローさんのものまねで知られる芸人ニッチローさんが監督を務める。 選手は各チーム11人を予定しており、市は「名字のプライドをかけて一球入魂したい佐藤さん、鈴木さん」を募集中。18歳以上、野球経験者もしくは野球ができることが条件で、性別は問わない。試合で着用するユニホーム(上のみ)代などとして参加費は7000円。応募多数の場合、野球歴などを踏まえて選抜する。申し込みは、「佐藤の会」ホームページの専用フォームから。問い合わせは市総合戦略推進室(0283・20・3012)。【太田穣】