ジャンポケ斉藤、抑えられない性欲とギャンブル欲…粗品の「俺なんとかしますから」発言の背景とシソンヌ長谷川の涙のワケ
大企業として当然の対応、時限爆弾を抱えていられない
二つ目のポイントは、書類送検が発表された日に吉本興業が斉藤を契約解除したこと。 斉藤側と被害女性側は、性的同意があったか、なかったかの点で主張に食い違いがある。 その詳細が明らかになることを待たずして、吉本興業は斉藤との契約を解除。 それは大企業の体裁を守るだけではなく、どれだけ売れっ子であっても、今後のリスクの方が大きいと判断したからにほかならない。 そもそも斉藤に不貞行為が発覚したのは、これで3度目。 もちろんそれは表沙汰になっているものだけで、斉藤の行ないを見ていると、掘ればザクザクとスキャンダルが出てきそうである。 もっとも大切にするべき妻子を何度も裏切った斉藤は、人間性が問われても仕方がない。 しかも今回は、ロケバスの中での出来事。相手との同意があったかなかったかはいったん置いておいて、新宿の街中という“ほぼ”公衆の面前で、仕事中にそういったことをやらかしてしまうところを見ると、一度欲に火がついたら止められないタイプなのだろう(性欲だけではなくギャンブル欲もしかり)。 たとえ今回の件が嫌疑不十分で不起訴になったとしても、懲りない体質の斉藤がまたいつトラブルを起こすか分からない。 吉本興業としては、そんな“時限爆弾”のような存在は危なっかしくて持っておくわけにはいかなかったのではないか。
密室の空間、先輩芸能人の圧力
そして最後のポイントは、被害女性が斉藤に好意を持っていたのではないかという話だ。 たしかに被害女性が斉藤のSNSをフォローしたり、連絡先を交換したりしていたことを考えると、斉藤となんらかのコミュニケーションを図りたかったのは事実だろう。 不同意性交・不同意わいせつが起きたロケバスでは、キス、肉体的な接触などの末、口腔性交があったと言われている。 これらの経緯からSNSでは「同意の上での性的行為だったのでは?」との意見も数多い。斉藤もそのように主張している。 しかし、たとえ被害女性が斉藤に好意を持っていて、キスや軽い肉体的接触を許したのだとしても(もしくは女性側からそういうアプローチがあったとしても)、その先の行為まで望んでいたかは現状疑問だ。 被害女性側としても、好意を持つ相手であればあるほど、ロケバスのような人目につきやすい場所でより深い接触を行なうのには抵抗があるのではないか。 さらに口腔性交というワードもあって、SNSでは「女性側も積極的に行為に及んでいたのではないか」「同意があったのではないか」という意見が見られるが、それは短絡的な発想である。 相手との立場の違い、状況、感情面から女性側が断りづらくなったり、気持ちが追い込まれたりしてそういう行為に応じることは、決して少なくない。密室の空間が圧力になったことも想定される。 なにより芸能界の先輩として、また家庭を持つ身として、どこかの段階で斉藤がストップをかけるべきだった。 ましてや仕事中で、スタッフや共演者がいつ立ち入るか分からないロケバスの車内だ。 そういった点からも、やはり欲に押し負けてしまう斉藤の本質をうかがうことができる。 しかし、それよりも斉藤には家庭があるので、被害女性からなんらかのアプローチがあったとしても、それを優しく断るのが当然の行動だ。 斉藤がすべての上で真に受けてしまった のが、事の発端である。 今後はおそらく、斉藤側が希望するドライブレコーダーの解析などがなされるだろう。 それらの結果次第で、斉藤の人生の行方も大きく変わる。ただ「ジャングルポケット」はすでに、おたけ、太田がコンビとして再出発した。 斉藤は元の場所に戻ることができず、お笑い芸人としては極めて厳しい状況に追い込まれている。 文/ 田辺ユウキ
田辺ユウキ