「MacBook Air」価格そのままでメモリー増量、最小16GBに
Appleは米国時間10月30日、「M4」シリーズ搭載の「MacBook Pro」を発表したが、その陰には別の重要なニュースがあった。「M2」および「M3」搭載「MacBook Air」の最小構成のメモリーが8GBから16GBに強化されたことだ。素晴らしいことに、価格は従来の999ドル(日本では税込14万8800円)からに据え置かれている。 対象となるのは、13インチのM2搭載MacBook Airと13インチおよび15インチのM3搭載MacBook Airだ。 メモリーの増強により、インターネットの閲覧が高速化し、アプリの操作が円滑になり、マルチタスクがしやすくなることが期待される。 ユーザーエクスペリエンスの改善という単純な理由以外に、Appleがメモリーを増強している理由は2つあると筆者は考えている。1つ目の理由は「Apple Intelligence」に関するものだ。生成AIは通常、それを実行するデバイスに多くのリソースを要求するため、今回のアップグレードが必要だと判断された可能性がある。 確かに、「iPhone 16」など最近のiPhoneは、わずか8GBのRAMでApple Intelligenceを実行できるが、モバイル版のApple Intelligenceは、スマートフォンに特に負荷をかけない別のビルドである可能性がある。MacBook版はより高性能で強力だが、円滑に実行するには追加のリソースを必要とするのかもしれない。 2つ目の理由は、Appleが少なくとも現時点では、M4搭載のMacBook Airを発売する計画がないことだ。M3搭載MacBook Airが発売されてからまだ約8カ月しかたっていない。Appleは、後継機を発売するにはまだ早いと考えている可能性がある。 新型ラップトップを発売すれば、旧モデルの売れ行きに影響が出るおそれもある。M4搭載MacBook Airが発売されるのは、早くて2025年初頭、おそらくは3~4月になる可能性が高い。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。