高速道路の通勤割、試行対象拡大 新潟、香川など5道県追加
国土交通省は16日、地方の高速道路で導入している通勤割引の拡充に向けた試行対象に、4月から北海道、新潟、山梨、香川、長崎の5道県を追加することを決めた。通勤割引は現在、平日朝夕が対象だが、毎日24時間に広げる予定で、2026年度を目指す全国展開の前に効果や課題を検証する。一方、休日割引は、秋の行楽シーズンとなる9月の連休を新たに除外し、観光客の利用分散を促す。 通勤割引は、一般道の混雑解消が目的で、東京、大阪の近郊区間などを除く区間で導入。自動料金収受システム(ETC)を搭載した車両を対象に、最大50%引きとしている。 24時間への拡大は、新型コロナウイルス禍に伴う働き方の多様化に対応するためで、事前に車種や区間を登録する。 試行は23年4月、石川県内の北陸自動車道で始めた。24年度はこれに加え北海道の道央道や、新潟の関越道なども対象とする。対象区間の詳細は高速道路会社が16日午後発表する。