2027年までに蛍光灯の使用が禁止されると聞きました。節約と環境のことを考えると早くLEDに切り替えた方がよいでしょうか?
環境保護とエネルギー効率の向上は、現代社会の重要な課題です。特に、照明に関する技術進化は目覚ましく、2027年までに蛍光灯の使用が段階的に禁止されることが発表されています。 この大きな変化に伴い、ご家庭での照明を蛍光灯からLEDに切り替えるべきかどうか悩んでいる方もいるでしょう。 この記事では、照明を蛍光灯からLEDへの切り替えが環境への影響と、電気代の節約にどれだけ影響があるかを解説しています。また、LEDへ切り替えるタイミングの目安もご紹介します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
蛍光灯が禁止される理由
環境省によると、蛍光灯には水銀が使われており、水銀に関する水俣条約で蛍光灯の製造と輸出、輸入が2027年までに段階的に廃止されることが発表されました。 水銀に関する水俣条約は蛍光灯の製造や輸出、輸入を規制する条約ですので、廃止された後も今設置されている蛍光灯を使い続けることは可能です。廃止日までに製造された在庫商品の売り買いと使用が禁止されるものではないので、安心してください。
LEDに替えると、電気代はいくら安くなるのか
実際に蛍光灯からLEDへ切り替えた場合、いくら電気代が安くなるのか計算してみましょう。家庭で使う電球は、各部屋ごとにあります。 2LDKの住宅を想定して、蛍光灯から電球形LEDランプを6個、LEDシーリングライトを3個切り替えたと仮定します。形態別の電球の消費電力の目安は表1の通りです。 表1
※筆者作成 表1から蛍光灯からLEDへ切り替えるだけで、消費電力量が大幅に減少することが分かります。 では実際に、シーリングライトと電球ライトをそれぞれLEDに変えると、どのくらい電気代が安くなるのかを見てみましょう。なお、表1の消費電力量の照明を使用し1日6時間、電気代単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会による目安、31円/キロワットアワーを使用します。 ■シーリングライトの場合 蛍光灯からLEDのシーリングライトの場合の電気代を表2にまとめました。 表2