三菱財閥・旧岩崎家所有庭園の大芝生を限定開放 「初夏のガーデンコンサート」/東京
東京都国分寺市の殿ヶ谷戸庭園(とのがやとていえん)で5月17日(土)、「初夏のガーデンコンサート」が開かれる。国立音楽大学卒業生たちが、弦楽四重奏を披露する。このコンサートでは、通常は入れない大芝生を開放する。みずみずしい新緑の緑の中、優雅な音色を楽しめるまたとない機会になりそうだ。参加無料(入園料は別途必要)。 この庭園はかつて、三菱財閥の岩崎家が所有していた。当時は「国分寺の家」と呼ばれ、大芝生でガーデンパーティも開かれていたという。国分寺崖線の地形を利用して、明るい芝生地から、竹林、湧水池と移り変わる景色を誇る名園だ。昭和40年代に開発計画が持ち上がったものの、庭園を守る住民運動が起こり、昭和49年に都が買収。整備され、都立庭園となった。2011年9月21日、国指定文化財(名勝)。 コンサートは、午前10時30分~と13時00分~の2回実施。各回30分。演奏するのは、佐藤奈美さん(1st.ヴァイオリン)、齊藤純子さん(2nd.ヴァイオリン)、小渕早保子さん(ヴィオラ)、村上咲依子さん(チェロ)。いずれも、国立音楽大学演奏学科卒業し、現在は室内楽、ソロやオーケストラなどで活躍している。