“岡山の奇跡”から、桜井日奈子へ「“ふんわり”以外の私も見せていきたい」
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「いい部屋ネット」や「白猫プロジェクト」のCMで一躍注目を集めた“岡山の奇跡”こと桜井日奈子。女優としても、連続ドラマや映画へも精力的に出演し、活躍の場を広げている。そんな桜井が『トランスフォーマー/最後の騎士王』でヒロイン・イザベラの日本語吹き替えを努めた。オーディションを勝ち抜きハリウッド作品への参加と、紹介文に“岡山の奇跡”というキャッチフレーズが必要ないほどの勢いを見せているが……。
“岡山の奇跡”というキャッチフレーズには感謝も……
桜井は「“岡山の奇跡”というキャッチフレーズで注目していただいたからこそ、こうしていろいろなお仕事をさせていただけているし、いま今の私があるのは、この言葉のおかげです」と感謝する一方「いつかは“桜井日奈子”という名前で、世間の皆さんに知ってもらえるように、いまは地道にがんばっていきたいです」と強い視線で目標を掲げる。 そんな桜井の思いへの大きな足がかりとなるのが、『トランスフォーマー/最後の騎士王』への参加だろう。全世界でファンが多い『トランスフォーマー』シリーズの第5弾。いわゆるハリウッド作品で、製作総指揮をスティーヴン・スピルバーグが務める、知名度抜群の映画だ。 「今回は吹き込んだテープを現地に送る形のオーディションだったのですが、それが良かったのかなと思っています」と桜井は語る。理由を問うと「普通のオーディションだと、ほかの女優さんたちとも顔を合わせますよね。私はとても緊張するタイプで、プレッシャーにも弱いので、今回のように自分のペースで、しかも納得した形のものを送れたことが、いい結果に結びついたのかもしれません」と苦笑いを浮かべる。
いつかはハリウッドに……
試行錯誤を繰り返しながら送った桜井の声の演技に、マイケル・ベイ監督も太鼓判を押したという。桜井が演じたイザベラは、物語のストーリーテリングを努める重要な役柄。当然出演シーンも多い。 「台本をいただいて『こんなに出番が多いんだ』ってうれしい反面、初めてだったので焦りもありました。でもシーンが多い分、いろいろな挑戦もできましたし、今後お芝居をしていく上でもとても勉強になりました」と目を輝かせる。 これまでは「まったく遠い存在だった」というハリウッド作品。吹き替えを行った現在でも「まだ実感はないんです」と照れ笑いを浮かべていたが、「でもこうやって作品に触れたことにより、いつかは声ではなくスクリーンの中でお芝居ができるようになりたいです」と大きな夢に思いをはせる。