人気インテリアコーディネーター ソファが部屋を素敵に見せてくれると思いがちだけど、実は…「コスパよくセンスアップしたい」人が注目すべきものとは
「自分にはインテリアのセンスがない…」「どうやったらおしゃれな部屋になるのか…」一級建築士・インテリアコーディネーターとして活躍する大塚彬子さんのもとには、こうしたお悩みが寄せられるそう。その大塚さんは「お部屋をセンス良く見せるのに、ルールは不要!」と話します。そこで今回、大塚さんの自著『この3つで劇的にあか抜ける 人生が変わるインテリア』から部屋づくりのコツをお届けします。 【写真】空間にメリハリをつけ、リラックスした雰囲気に!最初に変えるべき照明の場所はここ * * * * * * * ◆ソファよりも、「照明」にお金をかけるべし。コスパよく、センスアップできる 多くの方は「ソファがインテリアを素敵に見せてくれる」と、思いがちです。 けれど、ソファにお金をかけても、リビングが素敵になるかというと、そうではないケースのほうが圧倒的に多いのです。 リビングを素敵に見せてくれるのは、「視界1mの範囲」に入るアイテム達。 「視界1mの範囲」というのは、ダイニングテーブルの上(床から70cmの高さ)から高さ1mを指します。 立った時で言うと、だいたい足の付け根から頭のてっぺんまでの範囲。立った時も座った時も、視界に情報が集まりやすい範囲です。 ソファは、「視界1mの範囲」よりも低い位置なので、インテリアへの影響は思ったほど大きくありません。 それよりも、インテリア3種の神器(グリーン、ポスター、照明)の3つ目、照明を取り入れたほうがグッと素敵になります。 それに照明は、ずっと永く使えるコスパの良いアイテムでもあります。 対してソファは、家具の中ではコスパはワーストワン。 ファブリックのソファは、2年も経てば生地の汚れや傷みが目立ち、カバーを替えるとなるとお金がかかります。 限られた予算でお部屋を変えようと思ったときには、ソファにかける予算を見直し、照明にこそお金をかけて欲しいと思います。
◆最初に変えるべき照明は? 照明には、 ・夜の灯りとしてだけでなく、インテリアのアクセントにもなる ・空間にメリハリをつけられる ・ドラマチックな雰囲気を演出できる といった効果があります。 最初に照明を変えるなら、ダイニングまたはリビングの照明です。 たいていのお宅には、天井にシーリングライトがついています。 シーリングライトは、お部屋全体を明るくしますが、メリハリがない空間をつくります。 また、蛍光灯の白っぽい灯りは、オフィスのような緊張感を生み出します。 そこで、思い切ってシーリングライトを外し、ダイニングテーブルの上にはペンダントライトを、リビングにはフロアライトを取り入れてみましょう。 「視界1mの範囲」を照らすことで、空間の重心が下がってリラックスした雰囲気に生まれ変わります。 ダイニングをペンダントライトに変えると、「暗い」と感じる方がいるかもしれません。 でも、徐々に目は慣れていきます。 逆に、今まで明るすぎてリラックスできなかったと気がつくでしょう。 とはいえ、ダイニングテーブルはご飯を食べるだけでなく、大人が仕事をしたり、子どもが勉強したりと作業をする場でもあります。 もう少し明るくしたいという時は、ポータブルライトを置くなどすれば、明るさは後からでも調整可能です。 リビングには、高さのあるフロアライトをソファの脇に置いてみてください。 一灯置くだけで、視線が集まる場所になり、印象的なコーナーに。 視界に余計なものが入ることがなく、他の場所のごちゃつきも目立たなくなります。 フロアライトを置くスペースがない場合は、チェストの上などにテーブルライトを置いてもいいですね。 インテリアのインパクトは小さくなるので、ポスターと組み合わせてボリュームを出すといいでしょう。
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