なぜフランスはこんなにひどいままなのか?デシャンが解決すべき6つの問題
デンベレを巡るジレンマは変わらず
ウスマン・ デンベレの問題は、どう解決すればいいのか。おそらく、解決しないだろうし、解決できないだろう。27歳のデンベレが変わることはありえない。 ポーランド戦で、デンベレは非常に危険な選手になりうることを示した。何度もヤクブ・キヴィオルの脇を強烈に脅かし、ついにボールを奪おうとしたものの足が届かなかったキヴィオルに倒されてPKを獲得。これを決めたキリアン・エンバペがフランスに先制点をもたらした。 だが、デンベレは、敵を倒した後、チームメイトの誰にバスをするかの選択を間違うことがしばしばあった。前半には、カンテからゴール前でパスを受けながら決めきれず、フランスの絶好のチャンスを逃してしまってもいた。この結果、デンベレの主要大会での初ゴールはまたもお預けとなったのである。 そう、デシャン監督は今や、デンベレがチームの役に立つと言うより害をなしていると考えているのではないだろうか。デンベレはすでに、3試合で47回もボールを失っている。フランス代表のどの選手よりも多いのだ。右サイドに別の選手を起用することを監督が考える時期は来ている。
顕著な問題
オリヴィエ・ジルーがまた主要大会に出られるというのはフランスにとって希望であったが、あまりプレーしていないところを見ると、デシャン監督は37歳のジルーをもはや信頼できないと思っているのかもしれない。少なくとも先発としては。 フランスの歴代最多得点選手であるジルーは、これまでのところわずか45分しかプレーしていない。マルクス・テュラムが、引き分けとなったオランダ戦で華々しく前線でプレーしていたのとは対照的だ。ポーランド戦でもジルーは左ウイングとしてでさえ先発に起用されず、途中出場となった。 デシャン監督は、フォワードがシュートをミスっても気にしないと言っている。チームがチャンスを作れないことの方が、よほど心配なのだ。だが、フランスが、ドイツでまだ一度も流れの中から得点できていないのも事実である。2022年ワールドカップではフランスより多くの得点を挙げたチームはいなかったことを考えると、かなり衝撃的だ。