九州豪雨で被災「歌うしょうゆ屋さん」再建した店に響く声…チャリティー公演、子ども食堂に寄付で恩返し
仮設商店街の閉鎖を受け、今夏に自宅車庫を改装して新店舗をオープン。地元の音楽仲間らの協力も得てチャリティー公演を始めた。
子ども食堂を月1回開いている人吉市の「ひまわり保育園」は、約2万円の寄付を受けた。松本美恵子園長(78)は「食材が高騰し、寄付がないとおいしい肉や魚を食べさせてあげられない。支援に心から感謝している」と語る。
今後、地元文化を歌詞にした替え歌などを歌い、人吉をアピールしたいとも考えている馬場さん。「好きなことをやって人のためになれて幸せだ。こういう生き方もあると感じてくれる人がいればうれしい」と話す。
◆九州豪雨=2020年7月に起きた記録的な豪雨で、熊本県を流れる1級河川・球磨川が氾濫し、土砂災害も相次いだ。同県を中心に九州5県で災害関連死2人を含めて79人が死亡、2人が行方不明となった。住宅被害は約1万4000棟に上った。