成長できていない…。レンタル先で苦しむJリーグの逸材(5)未だノーゴール…。17歳でデビューもまだ開花せず
今季のJリーグも残すところあとわずか。多くの若手選手が元のクラブを離れ、自身の成長のためにレンタル移籍先で戦っている。しかしすべての若手が順風満帆ではなく、苦労のさなかにいる選手も多い。今回は加入先で苦しんでいるJリーグの逸材選手を紹介する(スタッツは11月3日時点のデータサイト『transfermarkt』を参照)
FW:棚田遼(たなだ・りょう) 生年月日:2003年6月19日 保有元クラブ:サンフレッチェ広島 レンタル先クラブ:いわきFC(J2) 今季リーグ戦成績:10試合0ゴール0アシスト サンフレッチェ広島の下部組織からキャリアをスタートさせた棚田遼。現在21歳のFWは、2021年に17歳の時点でトップチームに2種登録された。 すると同年5月、YBCルヴァンカップのグループリーグ、横浜F・マリノス戦でいきなり先発プロデビューを果たした。ゴールこそなかったものの、この試合では60分までピッチで奮闘した。 2022年には正式にトップチーム昇格を果たしたが、そのまま順風満帆とはいかなかった。2022シーズンからの2年間、棚田がJ1リーグで出場した試合数は「5」。スタメンに名を連ねたゲームに限れば、2023年7月16日に行われた横浜FC戦のみである。 今年2月、同選手はレンタルでいわきFCに加入した。新天地でも苦戦が続いており、FWを主戦場としながら10試合に出場してゴールをあげられていない。出場時間が短いというディスアドバンテージはあるものの、どうにかネットを揺らしたいところだ。 しかしポジティブな点もあり、それは明確に出番を増やしていることである。加入から4か月はベンチにも入れない日々が続いていたが、6月16日に行われたJ2第20節・ヴァンフォーレ甲府戦でベンチ入りすると、そこからはチャンスを得るようになり、10試合出場はすべてそれ以降に記録したものだ。 つまりそれ以来行われた16試合のうち10試合ではピッチに立っていることになり、そう考えると前向きな見方ができるのではないだろうか。それゆえに、早くゴールが欲しい。
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