国立小学校と公立小学校、どちらが良い? 子どもを両方に通わせた母が感じた「大きな差」
私立小学校と比べて、学費が安い国立小学校は、いわゆる「裕福な家庭」でなくても挑戦しやすい学校です。そのため人気が大変高く、首都圏の国立小学校では、合格倍率が年々高くなっている傾向に……。 小学校受験で長男合格、次男不合格…その後にわかった「公立小でよかった3つのこと」 わが家も、兄弟2人が国立小学校を受験しました。その結果、長男は合格、次男はご縁がなく不合格。現在は、長男は国立小学校、次男は公立小学校と、兄弟別々の小学校へ通っています。 この記事では、国立小学校と公立小学校どちらが良いのか? 子ども2人を通わせて感じた「国立小学校と公立小学校の違い」をご紹介します。以前に書いたコラム「国立小学校の現実」と合わせて、ぜひ読んでみてください。
国立小学校と公立小学校「実際に感じる差」とは?
①費用がちがう 国立小学校は国が運営している学校のため、公立小学校と同じように、学費が安いイメージがありますよね。正しくは、両校とも学費は無料、必要な費用は「給食費・諸経費」となっています。ですので、かかる費用は全く同じ……はずなのですが、実はちがうのです。 国立小学校には、給食費や諸経費の他に、後援会費や寄付金が必要な学校が多くあります。そのため、公立小学校よりも費用がかかる場合がほとんど。具体的な費用は小学校によって異なりますが、公立小学校よりも月数千円~数万円高くなることが多いです。 ②テストの難易度がちがう 公立小学校のテストは、教科書に合わせて作成された、いわゆる「カラーテスト」と呼ばれるものが多いです。親世代も、昔受けたことがあるのではないでしょうか。基礎が中心で難しくはないので、低学年なら100点を取る子も多いですよね。 一方、国立小学校のテストは、先生が作った「自作のテスト」が行われる場合が多いです。基礎~応用問題まで出題されるため、難易度が高く、低学年でも100点を取ることは難しくなっています。実際、長男は現在小5ですが、もう100点なんてほとんど取れません。 とはいえ、これは長男の通う国立小学校の話。同じ国立小学校でも、テスト内容は小学校によって違います。公立小学校と同じく基礎が中心だったり、そもそも「テストがほとんどない」学校も。担任の先生によって、授業やテスト内容がガラリと変わることも本当によくあります。 ③放課後の遊び方がちがう 公立小学校は、お友達の家が近いので、放課後は近くの公園で遊ぶことが多いです。小3の次男は、学校から帰って宿題を済ませると、毎日のように公園に行ってお友達と楽しそうに遊んでいます。 国立小学校は、お友達の家はバラバラ。通学に電車で1時間弱かかる子も多いので、放課後に公園に集まって遊ぶ……というのはほぼ不可能です。そのため、学校の校庭開放を利用してお友達と遊んでから帰る子が多いです。長男も、夕方まで校庭で鬼ごっこをしたり、教室で将棋をして遊んでいました。最近では、自宅に帰ってから、オンラインゲームで繋がって遊ぶお友達も多いんだとか! ④保護者の雰囲気がちがう 国立小学校と公立小学校では、保護者の雰囲気もちがうなぁと感じています。国立小学校の親御さん達は、小学校受験を経験しているため、教育熱心な方がとても多いです。そのためママ同士が集まると、塾や習い事・進学の話題になることも。情報交換ができて助かりますが、少し焦ってしまう……という一面もあります。 一方、公立小学校にはいろんな考えの親御さんがいらっしゃいます。地域差も大きいですが、みんなが教育熱心というわけではないので、誰にでも「子どもの教育の話」ができるわけではありません。情報交換がしにくい反面、気楽に接することができるなと感じています。