医者が冬を感じる怖い病気「高血圧」 男性は30代、女性は50代から増加 アラフォー世代も要注意!
アラフォーの筆者も塩分摂取控え、運動を心掛ける
「じゃあ、しゅんP、お前はどうなんだ?」 そういった声も聞こえてきそうです。 僕自身、最近は塩分摂取を控えたり、野菜や魚を食べる頻度を増やしたり、なるべく階段を使ったり、少しの距離なら歩くことを心がけたりしています。結婚してからお酒を飲みに行く回数も格段に減り、この5年間で悪玉コレステロールの値がなんと約50も減りました! ほめてほしいです! お薬も当然、必要な人には使うべきだと思いますが、使わなくて済むなら使わないことが一番ですよね。 冬は、暖房の利いたリビングなどの部屋から寒いトイレやお風呂場に移動したときにおこる血圧の乱高下、ヒートショックにも注意が必要です。 温度の急激な変化によって血圧が上下し、心臓や血管に負担がかかります。トイレ、脱衣所、浴室などをきちんと暖めておくことが大事です。 「電気代が……」。確かに家計ショックも大ごとですが、命を守るためにヒートショックを防ぐことの方が、自分の未来にとって重要だと思います!
血圧は「年齢+90」以下が良い?
そういえば昔、血圧は「年齢+90」以下が良いって聞いたことあるけど……。そういう方もいるかもしれませんが、いくつかの試験により、これは現在否定されています。高齢者の場合、どれくらいの数値が一番良いというのは難しいところもありますが、高すぎる状態が良くないことは確かです。 ですからアラフォーの僕らは、将来の高血圧やそれによるリスクを少しでも減らしておくことがベストだと僕は考えます。 ここで冒頭の枕草子の冬の部分を、医療風バージョンに変えてみましょう! 冬は、けつあつ。血管の縮みたるは言ふべきにもあらず。 またいと寒きに、暖房などいそぎおこして、トイレや浴室にわたるも、いとつきづきし。血圧上がりて、動かず、塩分とらば、病のリスク上がりて、なやまし。 こんな感じでしょうか(笑)。風情もへったくれもない文章です。 ということで、突如始まったしゅんPのアラフォークリニックですが、色々な医学のことを読みやすく、時に真面目に、時に面白おかしく書いていこうと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。 笑いの圧力は上げていきましょう!
しゅんしゅんクリニックP(しゅんしゅんくりにっく・ぴー)
医者芸人。1983年、前橋市出身。群馬大医学部卒。NSC(吉本総合芸能学院)東京校16期卒。2011年、漫才コンビ「フレミング」結成、16年解散、ピン芸人に。ダンスしながら医療あるあるを歌うリズムネタ「ヘイヘイドクター」で注目され、テレビや舞台、YouTube、学園祭などで活躍。最近は77歳の若手芸人「おばあちゃん」とのコンビ「医者とおばあちゃん」も話題。埼玉県内のクリニックなどに勤務。書著に「40歳を過ぎるとなぜ健康の話ばかりしてしまうのか?」(ヨシモトブックス)