【完全版】曽我ひとみさん証言 横田めぐみさんと交わした会話と安否不明の母への想い
■ミヨシさん生存の手がかりか…地村富貴恵さんが見た手紙
ひとみさんの下には、母・ミヨシさんの生存につながる可能性がある情報も寄せられています。 拉致被害者 曽我ひとみさん(65) 「地村さんの話だと、『もしかしたらお母さんが書いたメモかな』みたいな話をされていたんですが」 「もし母であれば元気でいる証拠になるので、そうであってほしいような、でも違うのかなとか」 ジャーナリストの有田芳生氏が入手した、拉致被害者の聞き取り内容をまとめた文書。 そこには「久我ヨシ子」と書かれた手紙に関する地村さん夫妻の証言が記載されています。 (地村富貴恵さんの証言) 「忠龍里(招待所)にいた頃、三面鏡の引き出しの中から手紙が出てきたことがある。おそらく誰かに見て欲しいと考えてそこに入れたのだろう」 手紙には、 名前は「久我ヨシ子(または良子)50代」 「70年代に革命のため佐渡から朝鮮に来た」 「〇〇〇(※カタカナ)工場で勤めていた」 「主人は交通事故で亡くなった」 「26歳の娘がいて結婚している」 などと日本語で書かれていたといいます。 曽我ミヨシさんと年齢など違っている点もありますが、「佐渡」という地名や、「工場」で働いていた点、夫が「交通事故」にあった点などが一致しています。 また、北朝鮮に拉致された疑いが排除できない特定失踪者のリスト約470人の中に、「久我ヨシ子」という名前の人はいません。 地村富貴恵さんは招待所の世話係から「その女性は直前まで生活していた人で、その後、韓国人漁師と結婚した」と聞いたといいます。
■「日朝関係者が秘密接触」報道も…日本政府に望むこと
先月、モンゴルで日本と北朝鮮の関係者が秘密接触したと韓国メディアが報じました。 北朝鮮側は偵察総局の関係者ら3人が出席し、日本側からは“政治家”も出席したとしています。 Q.日本政府への要望は? 拉致被害者 曽我ひとみさん(65) 「水面下で動いているという話はずっと耳にはしているんですが、 なかなかそこに行動が伴っていかない。もちろん相手が相手なので、とても難しい交渉だとは思うんですけど、1時間でも1分でも早くしっかりと交渉していただきたいと、今それだけを願っています」