「ロシアアザミ」が米国侵略 米西部ユタ州で大量に発生
ソルトレークシティ、ユタ州、3月6日 (AP) ― タンブルウィードといっても日本では馴染みがないが、風に吹かれて通りを転がっている球状の枯れ草を、古い西部劇映画などで観たことはあるだろう。 そのタンブルウィードが週末に、米西部ユタ州ソルトレークシティの郊外で大量に発生し、風の通り道となった民家の敷地に山のように集まった。 ソルトレークシティ郊外のサウス・ジョーダンでは、強風でビーチボール大に膨れ上がった無数の枯れ草が吹き寄せられてから4日が経過。枯れ草の除去に2台重機が投入され、巨大なゴミ収集車に積み込まれたが、これはここだけに起こった現象ではないようだ。 この現象は、季節的な雨天と乾燥した天候の組み合わせ、植物の死滅サイクル、強い突風によって引き起こされるという。 ロシア南東部とシベリア西部原産のロシアアザミやその他の繁殖力の強い植物は、ロシア系移民によって米国に持ち込まれたと考えられている。 最初は雨水を吸収して成長するが、土壌が乾燥すると、アザミは枯れて根から分離。風によって地面を転がり、転がった先で種子を落としたり撒き散らしたりして、繁殖する。 (日本語翻訳・編集 アフロ)