「健康保険証」が12月2日に廃止も…「マイナ保険証」に移行したほうがメリット大!?その理由を専門家が解説
杉浦太陽と村上佳菜子がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「杉浦太陽・村上佳菜子 日曜まなびより」(毎週日曜 7:30~7:55)。「学びと成長」をコンセプトに、毎回さまざまなゲスト講師をお招きして、明日の暮らしがもっと豊かになる情報や気になるトピックをひも解いて、今よりもちょっと成長することを目指す番組です。 7月28日(日)の放送テーマは、「使ってよかったを実感しよう! マイナ保険証」。厚生労働省 保健局 医療介護連携政策課 保険データ企画室 専門官の小菅望基人(こすげ・みきと)さんをゲストにお迎えして、マイナ保険証利用のメリットについて伺いました。
◆マイナンバーカードは健康保険証として利用可能
現在、国民の約7割が所持する“マイナンバーカード”。身分証明書として利用できるほか、引越し、出産・子育て、パスポートの申請・更新に関する手続きの多くをインターネット上でおこなうことができます。 また、マイナンバーカードは健康保険証として利用登録をすれば“マイナ保険証”として利用できますが、登録者はマイナンバーカードを持っている人のうち8割ほどです。 2024年12月2日以降、新規に健康保険証は発行されないことが決定しています。現在所持する健康保険証は、有効期限が切れると使えなくなりますが、廃止後、最大1年間は現行の保険証をそのまま使用できる措置が取られます。 マイナンバーカードを保有していない人は、これまでの健康保険証の代わりに被保険者資格の情報などを記載した「資格確認書」が交付されます。こちらは、マイナンバーカードを所持していて健康保険証として利用登録していない人も交付の対象となります。 とはいえ、健康保険証からマイナ保険証への移行が望ましいですが、実際の月ごとの利用状況をみると、6月の利用率は約10%に留まっています。その理由の1つとして、昨年に発覚したマイナンバーと健康保険証の紐づけの誤りなどが考えられています。 その誤りの原因は、いずれも人間による入力間違いや、パソコンの操作ミス、登録情報の確認ミスなどから発生したことが判明しており、小菅さんは「昨年に総点検がおこなわれ、確認と修正が完了しています。また、再発防止策も立てられています」と強調します。