【ミニレビュー】Shokz新イヤホン2機種を試す。減量ウォーキングの相棒にイイ
続いてOpenSwim ProとOpenRun Proも聴き比べてみよう。ちなみに前者のみAACコーデック対応で、後者はSBC接続のみとなる。 OpenSwim Proは水中で使えるよう設計されていることもあって開口部がほとんどないためか、Bluetooth再生で聴くと頭の中で音が鳴り響く感じがして、若干窮屈な印象を受ける。スイミング中であれば、こういった聞こえ方の方が音がしっかり聞き取れていいのだろうか。一方、OpenRun Proのサウンドは、OpenSwim Proと比べると音がタテヨコにふわっと広がる感じ。やはり明確に音の聞こえ方が違う。
スイミング用途でも、スマホと組み合わせての普段使いも両方楽しみたい……という人にはOpenSwim Proがハマるのだろう。しかしランニングやジョギングでしか骨伝導イヤホンを使わない自分のような人にとっては、OpenRun Proのほうに軍配が上がるのではないだろうか。 どちらも低音はもうちょっと欲しい気もするが、骨伝導イヤホンは音が出ているトランスデューサーを耳穴により近づければ低音の鳴り方が増すので、装着の仕方でカバーできる部分ではある。それと、OpenFitシリーズとちがってこちらはネックバンドタイプなので別体の充電ケースを持ち運ぶ必要がなく、耳周りが疲れてきたら首に掛けたままにしておけて、完全ワイヤレスタイプよりも使い勝手がいい。 OpenFit AirとOpenSwim Proは形状もユースケースも異なる製品であり、どちらにもメリット・デメリットが存在する。家電量販店などで実機を手に取って使い比べてみながら、自分に合った一台を選ぶと良いだろう。個人的には、価格面でこなれてきた感があり、音声コンテンツを聞き流すのにももってこいのOpenFit Airが気に入っている。しばらくはウォーキングの相棒として行動を共にしてもらおうと思う。
庄司亮一