【ミニレビュー】Shokz新イヤホン2機種を試す。減量ウォーキングの相棒にイイ
OpenSwim Proは、プールで泳ぐときに音楽を聴くだけでなく、手持ちのスマホの音楽をワイヤレスで楽しみたい向きにも適する。MP3ファイルなどを再生するメディアプレーヤー機能付きで、かつ耳穴をふさがない骨伝導タイプは選択肢があまり多くないので、貴重な1台といえそうだ(音楽ファイルを内蔵ストレージに転送するUSBケーブルも同梱)。ちなみに、Bluetooth非搭載だった従来機「OpenSwim」(2022年発売)は、後継機種であるOpenSwim Proに取って代わられることになる。
2機種の装着感は、Shokzの現行製品とさほど変わらず良好。特にOpenFit Airについては、イヤーフックのデザインが改良されたこともあって軽い着け心地になっており、メガネユーザーである筆者にはありがたかった。 試聴には、手持ちの折りたたみスマートフォン(ワイモバイル「Libero Flip」)にインストールしたApple Musicの中から、ザ・ウィークエンドの「アイ・フィール・イット・カミング feat.ダフト・パンク」を選び、音量60%程度で再生した。ちなみに選曲の理由だが、筆者は現在絶賛ダイエット中ではあるものの、激しい運動やガチのランニングをしだすとすぐに疲れてしまって長続きしないので、この曲くらいのBPMにあわせて早足のウォーキングをするくらいが今のところちょうどいいのだ(あとは単純に自分の好きなダフト・パンクの参加曲だから、というのもある)。 なお今回は比較対象として、OpenFit Airには上位機となるOpenFit、OpenSwim ProにはMP3再生非対応のOpenRun Proを用意した。水中でOpenSwim Proを試用するのは別途機会があればということで、Bluetooth再生のみのテストである。
OpenFit AirとOpenFitは、どちらもダイナミックドライバーのサイズは同じで、BluetoothコーデックはAACにも対応。素の音はいずれも中低域が軽めのやや腰高なサウンドなので、Shokzアプリで「低音強め」のイコライザーをかけてみた。 新機種であるOpenFit Airは比較的あっさりしたサウンドで、少し耳から離れたところで音が鳴っている感じ。まさに“ながら聞き”にうってつけの味付けといえる。一方、OpenFitは同じ音楽を同じ音量で聴いてみると、情報量が多くてAirよりも濃厚な味付け。特に、打ち込みのリズム・パターンやコーラス部分などで奥行き感を感じられた。 オープンイヤーのイヤホンでもサウンドにこだわるのであれば上位のOpenFitを選びたいところだが、周囲の状況を確認しながら音楽やポッドキャストなどの音声コンテンツも聴ければ十分だけど、もう少し買いやすい価格だとうれしい……という向きにはOpenFit Airがピッタリだろう。