映画大好きオバマ元大統領、オスカー的中率が高い理由【アカデミー賞2024】
昨年のリストに『トップガン:マーヴェリック』が入っていたし、ハリウッドの大物映画人たちとも親しい関係にあるものの、オバマ元大統領の好みはどちらかというとアートハウス系作品のよう。ミシェル夫人は以前、「私に洗練された趣味だと思わせたくて初デートにスパイク・リー作品を選んだ」と茶化していたけれど、映画の趣味が洗練されているのは疑いようもない事実だ。 例えば2018年にリスト入りした『The Rider』は、『ノマドランド』(’21)で中国人として初めてアカデミー賞を受賞したクロエ・ジャオ監督の作品。公開劇場は少なかったが、批評家たちから絶賛された作品だ。日本未公開の『Diane』(’18)や『すべてが変わった日』(’20)、『Lovers Rock』(’20)や『カード・カウンター』(’21)も同様で、小品ながら批評家たちから高く評価された作品ばかり。もちろん自身が製作に関わった作品もリスト入りしていて、彼の人間味を感じさせるピックアップに思わずニンマリしてしまう。
彼の映画リストに引き続き要注目!
アメリカ社会や世界が抱える問題をはじめ、さまざまなアイデンティティの問題や人間の喜怒哀楽を伝える物語がリストアップ。それが賞レースの本命作と重なる部分が多いのは、映画の本質を見極める目があるから! 毎年年末に発表されるリストを楽しみにしている人も多いし、影響力は増しそうだ。