映画大好きオバマ元大統領、オスカー的中率が高い理由【アカデミー賞2024】
現地時間3月10日に行われたアカデミー賞授賞式。「エンターテインメント・ウィークリー」誌や「The Hollywood Reporter」紙をはじめとする映画メディアや映画ジャーナリストたちがそれぞれの予想を発表していたなか、オバマ元大統領が毎年年末に発表するFavorite Listも注目の的だった! オスカー予測のリストではないが、彼が選ぶ作品は例年、アカデミー賞の主要賞を獲得することが多い。その理由を「エル デジタル」の人気長寿連載セレブウォッチャー・映画の専門家でもあるPeachesが分析。 【写真】結果はいかに? アカデミー賞2024の受賞結果を総まとめ
ミシェル夫人との初デートも映画館だった
バラク・オバマは史上最年少のアメリカ大統領になったと同時に、ポップ・カルチャーにも精通した実にクールな大統領だった。在任中に好きな本や音楽をSNSにたびたび投稿していて、「プレイリスト大統領」と呼ばれたこともあったほど。もちろん、いい意味でだ。 在任期間中は映画についてはあまり投稿していなかったけれど、テレビや新聞のインタビューでミシェル夫人とそれぞれに「今年のお気に入り映画」をあげることは少なくなかった。実際、夫妻のファースト・デートは、スパイク・リー監督の『ドゥ・ザ・ライト・シング』(’89)鑑賞だったし、現在は映画製作プロダクション「ハイヤー・グラウンド」でプロデューサーとして活躍中! そう、オバマ元大統領は映画好きだし、選択眼も素晴らしいのだ。
まずは在任中に彼がピックアップした映画を何本かあげてみたい。2012年のお気に入りは『アルゴ』と『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』、そして『ハッシュ・パピー~バスタブ島の少女~』。2014年は『6才のボクが、大人になるまで』で、2015年は『オデッセイ』をお気に入りにあげていた。 また人生で見た最高の映画として『ゴッドファーザー』(’72)とその続編。MTVの取材ではこの映画に関して「家族についての全てが描かれている。だから素晴らしい映画だ」と語っている。ちなみに『ゴッドファーザー3』(’90)は好きではないようだ。他にも『アラビアのロレンス』(’62)や『カッコーの巣の上で』(’75)、『カサブランカ』(’42)をお気に入りにあげていて、名作クラシック映画にも目配りしているのは明らか。