「変幻自在なハーモニーの音色」川崎はJで例を見ない歴史を刻み始めているのかもしれない【コラム】
今のところ、三笘にはどのDFも処方箋を見出せない様子
多彩な攻撃を仕掛ける川崎で、ひと際輝いているのが三笘。C大阪戦でも、2―2で迎えた62分に見事な逆転ゴールを決めた。(C)SOCCER DIGEST
自分たちのスタイルを発信し続けてきた川崎が、着実に多様性を織り込みながら進化している。 相手を自陣に閉じ込めテンポ良くショートパスをつないでいく自在なポゼッションは、すでに前任の風間八宏監督時代に確立されつつあった。さらに鬼木達監督が引き継ぐと、相手を押し込みボールを失った瞬間に再度奪い返す守備に磨きがかかり、ショートカウンターの威力が増した。そのうえで肉付けされているのが、展開の幅やロングカウンターの精度、それに個々の経験に基づく洞察力だ。 開幕2試合をホームで戦った川崎だが、最初の横浜戦と次(11節)のC大阪戦では違った顔を見せた。前者はポゼッション48%で、パスも100本以上も下回った。しかし終わってみれば、横浜のアンジェ・ポステコグルー監督が「やろうとしていることがまったくできなかった。こんなパフォーマンスは2度と見たくない」と悲嘆にくれていた。 実際横
本文:1,750文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。