忙しい季節にホッとひと息つけるスペシャルなコーヒータイムを贈る。
コーヒーといえばギフトの定番のひとつで、ひと昔前まではインスタントコーヒーの詰め合わせが主流だった。ところが、ここ数年のコーヒーブームによって、豆を自分で挽(ひ)いたり、ハンドドリップで入れたり、エスプレッソマシンを購入したりと、自宅でのコーヒーの楽しみ方が多様化し、それに合わせてギフトも進化してきている。味や香りだけでなく、産地や生産者に注目が集まったり、自然環境とのバランスを考えるバードフレンドリーや生産者の権利を保護するフェアトレードが浸透したり、コーヒーを選択する基準も大きく変わってきているのだ。 【画像】もっと写真を見る(2枚) そんな多様化するコーヒーギフトのなかで、コーヒー好きを自称する筆者が、この冬のギフトとしてイチ押しなのが、「ブルーボトルコーヒー」の「ウィンターコーヒービーンズ セット」だ。ブルーボトルコーヒーと言えば、2002年にアメリカのサンフランシスコで誕生し、日本上陸は2015年。江東区の清澄白河にカフェをオープンしたときはかなり話題になった。以来コーヒーのクオリティーを追求するスペシャルティコーヒーのブームをけん引し、今年8月の時点で国内は27店舗、全世界では100店舗を超える発展ぶりだ。シンプルなブルーのボトルのロゴを、一度は目にしたことがある人も多いのでは。 豆の買い付けを専門とする社員、グリーンビーンバイヤーが世界中からセレクトしたスペシャルティコーヒーのみを扱い、単一地域、単一品種のコーヒー豆であるシングルオリジンに加えて、オリジナルのブレンドも提供する。今回の「ウィンターコーヒービーンズ セット」もシングルオリジンとブレンドの2種類のセット。シングルオリジンは、エチオピア産のナチュラル製法の「エチオピア・ゲデブ・メタド・ナチュラル」。ブレンドは、中浅煎り程度に焙煎したやや重厚感のある「ウィンターブレンド」だ。 豆の個性が際立つように浅煎りに仕上げたシングルオリジンは、ブルーベリージャムやラベンダーのフレーバーで、ほどよい酸味とほんのりとした甘さが感じられる筆者好みの味わい。少し厚みのあるブレンドは、ブラックベリーやダークチョコレートを思わせるフレーバーで親しみやすい。エチオピア産の豆を異なるローストレベルでブレンドし、さらにメキシコ産の豆を加えることで、コクのある味わいを引き出している。どちらのコーヒーもとにかく雑味がなく、どこまでもクリアな味わいだ。 ブルーのボトルは、味やフレーバーにとことんこだわり、クオリティーの高いコーヒーの提供を何よりも優先するブランドのシンボル。2種類の豆は、そのロゴが入った粋な綿の風呂敷に包まれて届く。サステナビリティの観点からも捨てずに再利用してほしいという思いからだ。 これからのシーズンはクリスマスに向けてスイーツも花盛り。そんなスイーツとの相性もピッタリだし、師走の忙しい時期に、ホッとひと息つけるスペシャルなコーヒータイムも届けてくれる。そんなブルーボトルのコーヒーセットを贈ってみてはいかがだろう。 ブルーボトルコーヒー 東京都江東区平野1-4-8 価格/ウィンターコーヒービーンズ セット5616円 ※税込み・送料別 https://store.bluebottlecoffee.jp/ 熊野由佳 ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーランスに。旅、食、ときどきファッションをテーマに、雑誌やWebに執筆中。無類の食べもの好きであり、B級グルメからミシュラン星付きまで、自分の納得した店だけを紹介する「実食主義」を貫いている。酒好きが高じて「唎酒師(ききさけし)」を取得したが、おいしいワインの探索にも余念がない。
朝日新聞社