【豪華対談】トム・ホーバスHC×田臥勇太 W杯躍進の裏側とパリ五輪への展望 キーワードは“Believe”と“きれいなバスケ”
今夏のパリ五輪に出場するバスケットボール男子日本代表が22日のグアム戦、25日の中国戦とアジアカップ2025予選の2試合を戦います。 【動画】バスケ男子日本代表のトム・ホーバスHC×田臥勇太の豪華対談 去年、日本中を熱く盛り上げたW杯以来、約半年ぶりの国際試合となる日本代表。トム・ホーバスHCが感じるチームの成長、そしてパリ五輪に向けたビジョンについて、“日本バスケ界のレジェンド”田臥勇太選手(宇都宮ブレックス)が直撃しました。 まず田臥選手が触れたのは去年のW杯について。ホーバスHCが印象的だった瞬間や、ポイントになったという試合を明かしてくれました。
◆鍵となったW杯初戦「40点差で負けていたらこのチームはヤバいかなと思った」
――田臥選手「W杯の話から聞きたいと思うんですけど、トムさんが興奮した瞬間というのはあの期間あったんですか?」 ――ホーバスHC「ありますよ。あの大会はフィンランド(第2戦)に勝った瞬間、アリーナの雰囲気が本当にすごかった。18点差で負けているところから勝って。ベネズエラ戦(順位決定戦)も残り7分で15点差あって、逆転して勝った。あの時もすごかったよ」 ――田臥選手「どの試合が緊張したとかは?選手たちを見ていて雰囲気などはどうでしたか?」 ――ホーバスHC「ドイツ戦の前半、20点差で負けていたじゃないですか。後半も同じで、40点差で負けていたらこのチームはヤバいかなと思った。自信がなくなるかなと。ハーフタイムで、『この試合は勝ち負け関係なしで、後半は勝ちましょう』って考え方に変えてチームは崩れなかった(最終的に18点差での敗戦)」 ――田臥選手「そこからチームとして自信が出てきた?」 ――ホーバスHC「はい。だからフィンランド戦に勝った」 ――田臥選手「そういう一つの自信とかってすごく大事じゃないですか?」 ――ホーバスHC「大事!よくわかると思うんですけど、チームがちょっとおかしくなったら、すぐ直さないと大変じゃないですか。(下降が)止まらないんですよ。だから僕はドイツ戦の前半はやばいかなと思った」 ――田臥選手「じゃあ、あのドイツ戦の後半はポイントだった?」 ――ホーバスHC「大事だったよ。その後の試合、少し負けててもみんな自信があった」