42歳で子宮全摘をして1年、生理用品も一斉処分!全摘を後悔しなかった理由とは
2023年3月、筆者は子宮筋腫のため、子宮を全摘する手術を受けました。その経緯は、以前、「42歳で子宮全摘を決意。葛藤の中で気づいた『産みたくない』という気持ち」でもつづっています。
現在、摘出してから1年以上が経過。今ではすっかり子宮がないことが当たり前の生活になりましたが、手術以前からさまざまな心境の変化がありました。 そこで、子宮を摘出してから実際に感じたことや気持ちの変化について、まとめてみました。今、子宮の全摘を検討、もしくはやむを得ない状況にある方も、考えの一つとして、参考になれば幸いです。
子宮がないという物理的な実感は?
筋腫の数が増え、巨大化した筆者の子宮。腰痛や月経過多など、日常生活にも支障が出るようになり、43歳の春に子宮全摘をしました。 とはいえ、実は今も自分の体の中に子宮がないという感覚はほぼありません。もちろん、開腹術だったこともあり、お腹にがっつり手術のキズは残っていますし、下腹部の巨大な物体がなくなり、触れればなんとなく「なくなったな」と分かります。
でも、それ以外に物理的な実感は特になく、生理がこないことで「あぁ子宮がないんだな」と時々ふと思い出すくらいの感覚。むしろ「あれだけ大きい子宮がなくなるんだから少し体重が減るのでは!?」と期待しましたが、入院生活の規則正しい生活と食事で一瞬痩せたものの、現在はほぼ変わりありません……。 この実感に関しては個人差があるかもしれませんが、筆者としてはあまり違和感がありませんでした。
生理用品を一気に処分し、メンタルもスッキリ!
子宮を摘出して最も感じたのは、体が楽になって、気持ちもポジティブになれたこと。今までは、生理がくるたびに調子が悪くなり、経血のことを考えて行動するのが本当にストレスだったのですが、今後もう二度と生理がこないのだと思ったら、とてつもない開放感を覚えました。
退院してからしばらくは、まだ出血する可能性も考えて生理用品を残していましたが、数か月経って落ち着いたころ、一気に生理用ショーツを処分。 そして余っていた生理用品も知人に譲り、家の中に「生理」と関わるものを一切なくした時、なんだかとても感慨深いものを感じました。それはさながら、腐れ縁で長く連れ添った相手とついに別れたような開放感。「卒業」なんていう爽やかな気分ではなく「せいせいした」に近い感覚でした。 もう生理にスケジュールを振り回されることもなく、いつでも好きな服や下着を選べる環境になると、思いのほかメンタルもポジティブに。 手術前は、「もしかしたら子宮を失った自分に劣等感を抱くこともあるのかな」と不安になっていましたが、全くそんな感情はなく、むしろ以前より自分らしく生きられている、と実感。QOLを優先した自分の選択に、間違いはなかったと確信しました。