サントリーがフルセットの激戦を制す 高橋藍「託された最後を決めきれてよかった」 最後は兄・塁との〝兄弟タッグ〟で決着
大同生命SVリーグ男子(29日、サントリー3-2日鉄堺、エディオンアリーナ大阪)今夏のパリ五輪で日本代表として活躍した高橋藍(23)らを擁する前身Vリーグの昨季王者・サントリーが、日鉄堺との激戦を制して2連勝を飾った。 2セット先取から2セットを奪われ、勝負は15点先取の最終第5セットへ。14─13のマッチポイントで、サントリーは高橋塁(24)がリリーフサーバーとして出場。強烈なサーブで相手を崩して好機を演出すると、弟の藍がスパイクを決めて勝負あり。熱戦に終止符を打つ1点を決めた藍は、「塁を信頼していた。塁が崩して自分たちのコートに返ってきたボールだったので、弟として『この一本は何が何でも決める』という気持ちで打ち切った。託された最後を決めきることができてよかった」と胸を張った。 試合後のインタビューでは「もうしんどかったです。みなさんもしんどかったと思いますけど、僕はもっとしんどかったです」と平日にもかかわらずホームに集まった4569人のファンの笑いを誘い、「お客さんが見るには一番おもしろい試合だったと思う。勝てたことが一番。みなさんの声援に助けられました」と頭を下げた。次戦は12月7日に豊田合成記念体育館で名古屋と激突する。