下田「やきとり割烹 榮」が1周年 銘柄鶏の焼き鳥をコース仕立てで
下田市街でコース仕立ての焼き鳥を提供する「やきとり割烹 榮(さかえ)」(下田市二丁目)が12月8日で1周年を迎えた。(伊豆下田経済新聞) 【写真】希少部位「ふりそで」(関連画像14枚) 店主の大川栄一郎さんは2023年、東京から下田市に移住。妻の亜希子さんと2人で同店を切り盛りしている。亜希子さんは下田市出身、栄一郎さんは東京出身だが「もともと下田はサーフィンなどで来ていたのでなじみがある」という。亜希子さんは2023年に自身が開業した美容室「Hair Design works ao」(下田市武ガ浜)を営む傍ら、同店の運営にも携わる。 フードメニューは焼き鳥のコース料理が中心。小鉢1品とおまかせ串3本の「榮セット」(1,760円)といった軽めのものから、小鉢2品・白湯スープ・八寸・鮮魚刺し・おまかせ串7本に締めの一品が付いた「やきとり割烹コース」(7,480円・予約制)まで、ニーズに合わせて4種類から選択できる。 主役の鶏は、静岡県の堀江養鶏から「天城軍鶏」を、宮崎県の黒岩牧場から「黒岩土鶏」を丸鶏のまま仕入れ、季節や飼育状況に応じて使い分ける。焼き鳥に合わせるワサビは天城産のものを使うなど、地場の食材も多く取り入れている。炭火で焼き上げた串を一本ずつ順番に提供する合間に、日本料理店で経験を生かしたおばんざいを提供する。 ドリンクメニューも各種取りそろえる。中でも「力を入れている」というのが日本酒の品ぞろえ。日本酒は東京都や沼津市の酒屋から、季節に合わせて亜希子さんがセレクトする。「周囲の店とは異なるラインアップを用意するように意識している。来店する度に違う味を楽しんでほしい」と亜希子さん。日本酒はグラスでの提供が基本だが、3種類の銘柄を指定できる「飲み比べセット」(1,430円)も用意する。 もともと飲食店だったテナントをリノベーションした店舗は、木の質感を生かしながら、「黒やグレーが引き締める」空間に仕上げた。大川さん夫婦は「敷居が高く思われがちだが、『やきとり割烹コース』以外は予約不要。ちょっと飲みたい時も、しっかり食事したい場面でも対応できる。おひとりさまから家族連れまで、気軽に立ち寄ってほしい」と呼びかける。 営業時間は17時~21時30分(ラストオーダー)。営業日はインスタグラムで知らせる。
みんなの経済新聞ネットワーク