巨人が首位攻防戦第1Rで広島に大勝 坂本決勝アーチ、菅野14勝目 阿部監督は6投手をつぎ込む執念継投
「広島1-6巨人」(10日、マツダスタジアム) 巨人が広島との首位攻防戦初戦で大勝を飾った。初回、坂本勇人内野手の6号ソロが決勝点。カード頭を任された菅野が、5回1安打無失点で14勝目を手にした。 【写真】めちゃくちゃうれしそうやん!決勝アーチを放った坂本を出迎える菅野 試合は初回、1死走者なしで打席に立った坂本が、広島の先発・森下に対して初球、真ん中高めに甘く入った145キロをフルスイングした。「大事な初戦で先制することが出来て良かったです」。8月25日・中日戦(東京ドーム)以来の一発で、決勝2ランで制した同戦の先発も菅野だった。エースと主軸。長くチームを支えてきた2人が、勝負どろこで貴重な活躍を続けている。 マツダスタジアムは今季も1勝4敗2分けの「鬼門」。苦しい戦いが続いてきた中で、ここぞで頼りは経験豊富なベテランだった。六回には2死からモンテスの右前打、浅野の死球で一、二塁。ここで、門脇が左中間を破る2点適時打を放つと、小林の申告敬遠後に代打・秋広が左前適時打。3点を奪い、巨人戦8連勝中の森下をKOした。 七回には吉川、岡本和の連打から浅野、門脇が連続タイムリー。2点を奪うなど、効果的に得点を重ねた。一方、投げては先発の菅野が5回1安打無失点の熱投。ここまでわずか57球だったが、阿部監督は継投を決断。石橋を叩いて渡る必勝采配で勝ち切った。 これで2位・広島とは2ゲーム差に開いた。シーズンは残り18試合。鬼門突破でムードは高まってきた。