福山雅治が故郷・長崎で行った「伝説の31万人フリーライブ」の舞台裏で起こっていた〝風船トラブル〟
31万人以上が熱狂した
歌手で俳優の福山雅治(55)が10月13日、翌日に開業する長崎県内の複合施設『長崎スタジアムシティ』で、こけら落としとなる自身初のフリーライブ『Great Freedom』を開催した。 【2ショット画像】すごい…あの仲良し俳優と一緒のロケで福山雅治がみせた笑顔 大手通販会社『ジャパネットたかた』を傘下に置く『ジャパネットホールディングス』(長崎県佐世保市)が主導した同施設は、同県出身の福山がクリエーティブプロデューサーを務めている。会場には53万人の応募から選ばれた2万5000人のファンが招待された。無料ライブにしたのは福山からの提案で「かなうなら何十年先まで語ってもらえるようなワクワク感のあるライブにしたい」との思いからの提案だったという。 「福山さんは1曲目にヒット曲『HELLO』を披露。『帰ってきました長崎! ようこそスタジアムシティへ!』と観客に呼びかけ、同時に会場の複数ヵ所からは色とりどりの風船が上がるという演出でライブはスタートしました。この日のために書き下ろした新曲(タイトル未定)など全22曲を熱唱し、約3時間のロングライブを完走。最後には700発の花火が打ち上げられ、この歴史的なライブの終わりを飾りました。ライブビューイングや生配信など、会場の観客と合わせて31万人以上にそのパフォーマンスを届けたことになります。 ライブは無料だったものの、長崎市にはすさまじい経済効果をもたらすことになりました。これで福山さんは地元にしっかりとした〝拠点〟ができたので、今後、ライブツアーを開催すれば同施設が組み込まれるのではないでしょうか。来年は歌手デビュー35周年のメモリアルイヤーなので、長崎スタジアムシティでの公演もありそうです」(音楽業界関係者) 無事にビッグイベントを成功させた福山だが、その翌日に舞台裏で〝事件〟が起こっていたことが発覚してしまった。 ◆表に出なかった〝風船トラブル〟 10月14日に掲載された地元メディア『テレビ長崎』のWEB版の記事によると、ライブ当日に長崎県警が会場で45歳の住所不詳で自称運送業の男を逮捕していたという。男は今年8月にライブの総合窓口のコールセンターに電話をかけ、応対したオペレーター2人に「お前殺すよ」、「お前の身内も殺すわ」などと脅迫した疑いだった。警察官がライブ会場周辺を警戒していたところ、容疑者と似ている人物がいたために、声をかけ逮捕。容疑者は「脅迫行為は犯していません」と容疑を否認しているという。 思わぬ事件が発覚してしまった形だが、実は今回のライブでは、もう一つ表沙汰になっていないトラブルが起こっていた。 「今回のコンサートの模様の画像や映像については、すべて主催者側から各メディアに配信する形で、使用できるのはオフィシャルの画像・映像のみ、ということになっていました。1曲目の『HELLO』の曲中での色とりどりの風船が鮮やかに空に舞い上がる演出の様子は一般人のXでも拡散されていたのですが、風船の演出に関して、表記NGや、画像・映像のオフィシャル素材の使用NGの〝お達し〟が主催者側からあったそうなのです。 担当者の説明によると、会場周辺にはJR長崎本線の線路が通っており、運行を妨げる恐れがあるために、本来であれば風船を上げる許可申請がJR九州に必要だったようです。しかし、その許可を取っていなかったから、ということでした。ですので、一部の地元メディアを除いてメディアではこの風船の演出については触れていないし、映像や画像なども出していません」(地元のメディア関係者) ◆ライブ主催者に話を聞いた ライブの主催者である㈱ジャパネットホールディングスの広報に事実関係を聞いた。 「風船を上げることは法令違反ではなく、JRさんに申請する必要はないのですが、以前に別のイベントで風船を飛ばすことで安全な鉄道運行に支障が出る恐れがあるというご指摘を過去にいただいていました。それが今回の演出を計画する側に連携できていなかったという経緯になります。 コンサート後にすぐJRさん及び周辺に実際に鉄道運行に支障が出るような事象はなかったということを確認し、各所に謝罪いたしました。今後は社内各所、周辺施設行政と連携して再発防止を徹底するということを社内でも通達しております」 何年か後には〝伝説のライブ〟と語り継がれるような素晴らしい無料ライブ成功の舞台裏では、いろいろな〝事件〟も起こってしまうものなのかもしれない。
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