ジャンボ絵馬、高さ3.3mの特大門松 厳島神社、伊弉諾神宮で迎春準備着々
■福を振りまき、ジャンボ絵馬 洲本・厳島神社 「弁天さん」で親しまれる兵庫県洲本市本町4の厳島神社に、来年のえと「巳(み)」が描かれたジャンボ絵馬がお目見えした。 【写真】羽生選手「今までありがとう」神戸・弓弦羽神社にファン続々、南あわじ・諭鶴羽神社にも 同神社が約50年前から毎年続けており、年賀状に使う写真の題材としても人気が高い。 今回のジャンボ絵馬は幅3・3メートル、高さ2・7メートル。同神社で来年授与する通常の絵馬のデザインを基に、禰宜(ねぎ)の浦上直子さん(40)がデザインした。 同神社の祭神である弁財天の使いや化身とされる白蛇が、尻尾を打ち出の小づちに巻き付け、福を振りまく様子を表現。うろこは金色に塗った上にさらに金紙を張り、豪華に仕上げた。洲本らしさを表そうと市花のスイセンや淡路島の鳥、千鳥もあしらった。同神社の浦上雅史宮司(71)は「巳は成長と繁栄の象徴。絵馬を見て、来年はいい年に、縁起が良い年になると希望を持ってもらえたら」と話す。 同神社では31日午後8時から、1年の罪や汚れを払う「大祓(おおはらえ)式」があり、同11時半ごろから青年奉賛会が「弁天汁」を振る舞う。年明けとともに、初太鼓が打ち鳴らされ「歳旦祭」が始まる。(荻野俊太郎) ■古来の技守る、特大門松奉納 淡路・伊弉諾神宮 淡路島で最も多くの初詣客が訪れる伊弉諾神宮(兵庫県淡路市多賀)の正門前に、迎春準備の門松が設置された。高さ3・3メートルの特大サイズ。本名孝至宮司は「正月は日本人の心の文化。たくさんの人に見ていただきたい」と目を細める。 同県南あわじ市志知北の造園業「福岡造園緑化」が2年前から奉納する。同市の山中で切り出した青竹から、太さや色味を厳選。雌雄一対のマツを左右に分け、つぼみを付けたウメを飾り付けた。3色の葉が印象的なナンテンや紅白のハボタンなど、縁起の良い植物が彩りを添える。 同社の福岡清会長(79)は「最高の出来栄えに仕上がった。門松を作る職人は減っているが、日本古来の技術を守っていきたい」と話した。(内田世紀)