「日本とここまで違うのか…」子どもの“考える力”と“コミュ力”が爆上がりする「アメリカ流・読み聞かせ」とは
アメリカでシングルマザーをしながら、子育てについて発信しているひろこです。 息子が未就学児だったころ、近くの図書館で開催されていたストーリータイム(絵本の読み聞かせ)によく参加していたのですが、その時に驚いたことがあります。 意外とやりがち!? 東大卒が明かす、子どもの“読書離れ”を加速させる「NGな本の選び方」 読み聞かせを聞いている間、子どもたちがたくさん質問をしていたんです。 「どうして夜になると暗くなるの?」 「どうしてうさぎちゃんは泣いてるの?」 絵本を読んでいる人からも 「どうしてだと思う?」 「どうしてそう思ったの?」 と子ども達に質問をするので、絵本の内容からどんどん話が膨らんでいっていました。 子ども達も「あーだ、こーだ」と自分の意見をどんどん言っていてすごく楽しそう!と感じて、私が子どものころに参加していた読み聞かせとは雰囲気がまるで違うことに驚きました。
考える力を育てるダイアロジック・リーディング
日本で読み聞かせというと、大人が読んでいるのを子どもが静かに聞いているというイメージですが、アメリカでは読み聞かせの最中に子ども達がたくさん質問したり、自分の考えを言ったりします。 ダイアロジック・リーディングと呼ばれる対話式の読み聞かせ方法で、アメリカではこのおしゃべりしながら読む方法が家庭や学校で取り入れられています。 アメリカでは子どもが自分で本を読めるようになってからも10歳くらいまでは読み聞かせを続ける人が多いんですが、読み聞かせをしながら子どもと対話をすることで、子どもが「自分で考える力」「相手に伝える力」が育つということが研究結果からもわかっているそうです。 今の子ども達は入ってくる情報の量が、私たちの子ども時代とはまったく違いますよね。 なので、 「これって本当にそうなのかな?」 「僕はこう思うけど、他の人はどう思うんだろう?」 と自分で考えて、人に伝える力って本当に重要になりますよね。 このスキルって机で勉強して身に着くスキルではなく、子どものころからの練習が大事なんじゃないかと思います。 対話型の読み聞かせでは、まさにこの練習ができると思い私も家庭での読み聞かせの時に取り入れています。 しかし、この対話型の読み聞かせには注意点があります。その話は次回。
【Profile】ひろこ(@hirorokok)
カリフォルニア在住、7歳男子のママ。20歳でアメリカに留学。カレッジを卒業後、コンサルティング会社、貿易会社に勤務。2児のシングルファーザーだった元夫と結婚。非行少年だった長男と自閉症の次男の子育てを通して、ペアレンティング(子育て)について専門家から学ぶ。その後自身の息子を出産、離婚してシングルマザーに。現在は日系企業のアメリカ支社で経理部に所属。誰かの役に立つことを願い、アメリカの子育てアイデアを発信。初の著書『LA在住のママがやっている アメリカ式・はじめてのお金教育』(KADOKAWA)が好評発売中。
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