「都合がいいように話をすり替えられる」「今、そんな事は話してない!」モラハラ夫と話し合いができない6つの理由
夫との話し合いは、必ず論点をズラされる
Kさんが朝から掃除洗濯と大忙しで動いているのに、夫はリビングでゴロゴロしてテレビを見ているそうです。子供が公園行きたいとせがんでくるので、夫に「私はやることがいっぱいで大変だから、お願いだから子供と公園行ってきて。」と言うと「K子は当たり前のことが大変だって言うよね。他の家の主婦はみんな当たり前にやっているのに、なんで自分だけ大変だって言うの? 自分に甘すぎるんじゃないの?」と、また蔑む目でK子さんを見るのです。 「他のおうちは旦那さんが子供を可愛がって、一緒に遊んでくれているから奥さんは家事をしやすいんじゃないかしら」 「僕だって子供を可愛がっているよ。僕がまるで子供を可愛がってないような言い方をして人を侮辱するんだ、酷い女だ。」 「そんなこと言ってない」 「いや、今言ったから。なんで今言った言葉も忘れちゃうの? 都合良すぎない?」 『夫に意見をしても、なんでも言いくるめられてしまうので、もう何も言いたくないといつも後悔します。』とK子さん。 モラハラ夫と話し合いをしたいと思っても、話し合いになりません。話の方向性を変えたり、結局自分は悪くないという結論に持っていくのです。その理由は以下になります。 1、自分の非を認めたくない 自分の間違いを認めることは、プライドの高いモラハラの人は許せないのです。 2、責任を他人に転嫁 いつでも自分は悪くないと思っているので、相手の話の揚げ足を取り責任を押し付けます。 3、会話を支配する 問題になっている話題を逸らすことで、相手を混乱させ自分が優位に立とうとします。 4、エネルギーを奪う 話の焦点を変えることで話し合いの時間を伸ばし、相手を疲れさせエネルギーを奪い、諦めさせます。 5、自己防衛 自分が非難されることが嫌なので、話題を変えて非難から逃れます。 6、優位に立つ 話題を変えることで、相手の問題としていることから遠ざかり自分が主導権を握ります。 モラハラ夫との話し合いは、まずできないものと思っていてください。話し合いの最中に妻が疲れてきて、涙ぐんだり感情的になるとモラハラ夫はアドレナリンが湧き出て快感を感じ出します。そして更に「話し合い」という名のモラハラが起き、妻の心はダメージを受けてしまいます。話し合いにトライして、この人とは話し合いが無理だと分かった場合は、2人で話し合うことをせずに第三者を入れて話し合いをすることをお勧めします。 【前編】では、なぜモラハラ夫とは冷静で前向きな話し合いをすることができないのか、について解説しました。 ▶続きの【後編】記事『妻が病気になると不機嫌になる、モラハラ夫の心理とは?「家事ぐらいやれ」「僕のほうが具合が悪い」だなんて、どうして言える⁉』では、どうして妻が体調不調になっても、モラハラ夫は思いやることができなのか?についてお伝えします。
モラハラ/HSP専門カウンセラー 麻野祐香