勇姿捉え日々発信、隊員取材しブログ執筆 本紙記者南極へ、第66次観測隊
【南大洋=鶴岡支社・近岡国史】南極観測船「しらせ」で航海中の第66次南極地域観測隊には、日々の活動を発信する広報隊員がいる。そのうちの一人、北本憲央さん(45)=ひととものづくり科学館、金沢市出身=は、カメラを片手に隊員たちの勇姿を捉えている。 石川県小松市にある科学館のサイエンスコーディネーターを務めており、主に天文分野を担当している。科学館職員を対象とした隊員公募に手を挙げた。理由は「オーロラを含め南半球の星空を見てみたかったから」。夏隊の広報隊員として各種研修を受け、5日に観測隊が日本を出国して以降、インターネット上の「観測隊ブログ」を執筆している。 航海中も海洋観測の様子などを精力的に紹介している。「人に焦点を当てた取材」を目指しているが、「話を聞いていると、どうしても科学の話題に興味が移ってしまう」のが悩みの種とか。来年3月には「しらせ」から中継し、南極の現状や観測隊の活動を分かりやすく伝える予定だ。
4月上旬に帰国し、科学館に戻った後は南極と科学にまつわる企画を開催したいという。「子どもたちに楽しんでもらえるようなイベントになるよう、日々の取材を頑張りたい」と意気込んでいる。