安楽死合法の国で―― 余命3か月の母を支える家族 激痛に耐え、法制化を求めた男性
マリアさんは母親を看取ったあと、それまで勤めていた大学の事務職を辞め、ホスピスでボランティアとして患者のケアを行うようになった。 「母の最期のお世話ができた時、私は自分の人生の優先順位がわかりました。ホスピスに戻って、誰かの手助けをしなければならないと思ったのです」 カロリーナさんが亡くなったホスピスには、心臓の疾患で終末期にある女性の車椅子を押すマリアさんの姿があった。 「ホスピスを選ぶことは、安楽死を選択するよりもずっと良いことは明らかです」
一方、同じスペインにはラファエルさんのように耐え難い痛みに悩まされ、安楽死を一つの選択肢と捉えている人もいる。 「死ぬ権利は生まれる権利と同じ。安楽死は生きるための『心のお守り』」。そう訴える彼の言葉も、私の心に重く響いている。 ※この記事は、TBS テレビと Yahoo!ニュースによる共同連携企画です
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