PFAS、目標値超え新たに9か所…岡山・旭川支流や地下水
岡山市を流れる旭川の支流で国の水質管理の暫定目標値(1リットルあたり50ナノ・グラム)を上回る有機フッ素化合物( PFASピーファス )が検出された問題で、市は25日、新たに、支流の上流域や地下水など計9か所で国の目標値の最大4倍の値が検出されたと発表した。今回を含め、これまでに目標値を超えた地点は計29か所。市の水源である本流の旭川からは検出されておらず、水道水への影響はないという。
市は11月、これまでに検出された地点の上流域を中心に調査。PFASのうち発がん性などが問題視されている「 PFOAピーフォア 」と「 PFOSピーフォス 」の合計値が、石原川の3地点で85~200ナノ・グラム、間瀬川の2地点で55~74ナノ・グラムが検出された。また、農業用のため池2か所で100~160ナノ・グラム、井戸2か所から76~120ナノ・グラムを検出した。 市環境保全課は「目標値を超過している範囲が見えてきた。今後は濃度の推移などを調べ原因特定を進める」としている。