26年WBCへ「新」たな決意 プレミア12の経験生かす 侍ジャパン・井端弘和監督
日本に再びの歓喜をもたらせるか。野球日本代表の井端弘和監督(49)が産経新聞などのインタビューに応じ、2025年の一文字に「新」を挙げた。昨年11月の国際大会「プレミア12」では台湾に敗れて準優勝。26年に開催予定のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での世界一連覇に向け、就任2年目で喫した初敗戦を糧に「気持ち新たに戦っていく」と決意を語った。 ■「やっぱり、勝たないと」 --プレミア12は決勝で台湾に敗れ、大会連覇を逃した 「野手も投手も持っている力を発揮してくれた。連戦で、投手起用の制限もある中でみんなよくやってくれた。満足はしている」 --見えた課題は 「最後に勝ち切らないと全勝でも意味がない。そこまでに2度台湾に勝ち、決勝では唯一受けてしまった。いつまでも挑戦者でいないといけなかった。試合前の言葉のかけ方、持って行き方は何かできたと思う。反省をWBCに必ず生かさないといけない」 --若手発掘や育成面の手腕が評価され、昨年10月に26年WBCまでの契約延長が発表された 「正直、(契約は)大会ごとにして負けたらやめようと思っていた。自分にもプレッシャーをかけていたが、自分が辞めて方針が変わったら選手たちに申し訳ない。起用した若い選手たちの奮闘も見て、考えた上で続投要請を受けた」 --就任3年目に入った。楽しさは感じるか 「ないですよ。やっぱり、勝たないと。(バッシングも)負けたらこうなるのはわかっていた。しょうがない」 ■大リーガーの参加意思「ありがたい」 ――WBC前年の今年は、主要な国際大会がない。選手たちに求めるものは 「まだ1シーズンある。個々のレベルをまた一つあげてくれることを望んでいる。3月のオランダとの強化試合は、プレミア12で呼べなかった選手も呼んでみたい」 --例年なら秋も強化試合が組まれる。昨年のドラフトにかかった選手を招集する可能性は 「十分にある。過去をみても栗林良吏(広島)や伊藤大海(日本ハム)も入団後すぐ21年東京五輪に出ている」