イスラエル首相、アラブ諸国との和平協定拡大を希望 戦争終結後
[エルサレム 28日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は28日、イスラム組織ハマスと親イラン武装組織ヒズボラとの戦争が終結すれば、さらに多くのアラブ諸国と和平協定を結ぶことを望んでいるとの考えを示した。 議会演説でネタニヤフ氏は、ハマスがガザ地区を支配しなくなり、ヒズボラが北の国境から撤退する日に向け、「われわれはこの2つの戦線を安定させる計画に取り組んでいる」と言明。さらに自身が数年前に主導した「アブラハム合意のプロセスを継続し、より多くのアラブ諸国との和平を実現することを目指す」との考えも示した。 イスラエルは、米国の仲介によりアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、モロッコ、スーダンの4カ国と国交正常化で合意。それ以降、米国の支援を得て、サウジアラビアをはじめとする他の国々との正常化を目指している。 一方、サウジの実権を握るムハンマド皇太子は9月、パレスチナ国家が樹立されない限り、サウジが「イスラエルと国交を樹立することはない」と明言している。