「1杯あたり約39円」卓上旗で米価理解促進へ
ご飯1杯約39円――。JAグループ山形は、消費者に対し、生産費を反映した再生産可能な米価への理解醸成を進めようと、卓上ミニのぼりを作成した。県内JAの窓口や直売所などに1020本設置する。 のぼりには、「食べよう山形の米 1杯あたり約39円」とデザインした。精米5キロを3000円で購入した場合、茶わん1杯当たり、精米換算65グラムで計算した。 生産資材の高騰などを反映し、2024年産米の概算金が大幅に引き上げられた。米の店頭価格も上昇し、消費者の買い控えや、米離れにつながることへの懸念も広がる。このため適正な米価を考える契機にしてもらおうと、のぼりを作成した。 JA山形中央会の折原敬一会長は「年間を通して安定的に供給することが使命。一時の高値や買い控えが当たり前であってはならない。県民や消費者に理解してもらうことが大事」と話した。
日本農業新聞