JR特急「おおぞら」「北斗」の一部、所要時間短縮へ 停車駅減で 25年春ダイヤ改正
JR北海道は来年春のダイヤ改正で、札幌発釧路行き特急「おおぞら」と札幌発函館行き特急「北斗」の一部について、停車駅を減らすことで所要時間を短縮する方針を固めた。高速バスや航空機との競争が激しさを増す中、速達性を高めて利用者の増加を図る。札幌―旭川間の特急は一部のダイヤを見直し、利用者の少ない旭川発の始発を遅らせ、札幌発の最終列車を早める。 【動画】大型除雪機械「ENR-1000」を公開 JR北海道
所要時間が短縮されるおおぞらは午後1時55分札幌発の7号で、現在は停車している追分、新夕張、池田、白糠の各駅を通過する。帯広までは2時間21分、釧路までは3時間54分と、所要時間は25~30分短縮される。札幌発のおおぞらの所要時間は4時間5分~4時間28分と幅があり、現在、最も速いおおぞらよりも約10分短くなる。 北斗は午前6時札幌発の2号で、伊達紋別、大沼公園、五稜郭を通過する。函館までの所要時間は4分短縮の3時間29分となり、最速で3時間半を切ることになる。 JRはかつて高速化に力を入れ、札幌―函館間を2時間59分で運行した時期もあったが、石勝線の脱線炎上など列車事故が相次いで発生。安全を重視して2013年から特急の最高速度を時速120キロ以下に抑えて運行している。