「45度」→「38度」源泉が突然… 全国で相次ぐ“源泉温度低下” 40年愛される地域の温泉が存続の危機 新設備購入のためクラウドファンディング実施で募る1000万円「なんとかしたい…」
青森市で40年営業してきた地域の温泉が、源泉の温度が下がった影響で休業を余儀なくされています。 【写真を見る】「45度」→「38度」源泉が突然… 全国で相次ぐ“源泉温度低下” 40年愛される地域の温泉が存続の危機 新設備購入のためクラウドファンディング実施で募る1000万円「なんとかしたい…」 温泉では営業を再開するため、お湯の温度を調節する機械の導入を目指していて、クラウドファンディングで支援を呼びかけています。 ■「45度」→「38度」源泉が突然… 営業ができない状態に 青森市鶴ヶ坂にある「たらポッキ温泉」です。2024年8月末に、これまで45度あった源泉が突然38度まで下がり、営業ができない状態が続いています。 河村庸市キャスター 「本来は熱いお湯を求めて多くの人でにぎわう温泉。井戸の老朽化で、源泉の温度が下がってしまったとみられています」 温泉を切り盛りする3代目の長内良吉さんは、お客さんから“異変”を聞いたといいます。 たらポッキ温泉 長内良吉 専務 「あっ来たなって。40年経っているので。どこもいま老朽化が進んでいる話を聞いていたので…。ついに来たかという感じ」 ■即修理も「ぬるい」まま… 考えられる原因 すぐに配管を修理しましたが、お湯はぬるいまま。源泉が流れる井戸が古くなり、水や砂が入り込んだことで温度が低下していることが原因と考えられます。一時は低い温度での営業も試みましたが、利用客からは42度と比較的熱いお湯が好評だったこともあり、営業の継続はできませんでした。 たらポッキ温泉 長内良吉 専務 「熱くて湯冷めしない。入ったあと湯冷めしないで、そのまま眠れるとお客さんから評判があった」 たらポッキ温泉は、魚の加工食品などを手がけていた長内さんの祖父・幸五郎さんが工業用水のボーリング中に源泉を発見し、1984年に開業して以降、住民に親しまれてきました。 この地区で唯一の温泉でもあり、長内さんは源泉を温める機械を導入して営業を再開することを決意。機械の購入費用などには、1000万円近くかかるためインターネットを使ったクラウドファンディングで資金を募り始めました。 ■「なんとかしたい…」復活を願って― たらポッキ温泉 長内良吉 専務 「常連のお客さんがたくさんいるので、これ以上迷惑をかけたくないし、本当に楽しみにしているので、なんとかしたいという思い」
ねぶた師の北村春一さんが趣旨に共鳴して、返礼品のねぶた絵のポストカードを制作するなど支援の輪が広がっています。 … … … 源泉の温度低下や、湯量の減少などで、今回取材した温泉のほかにも休止している施設があり、各地で老朽化が課題となっています。風呂文化が根づく青森県だからこそ、みんなで温浴施設を守っていきたいものです。 支援に興味を持った方は『たらポッキ温泉 クラウドファンディング』で検索してみてください。
青森テレビ
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