<高知県で防災の講演>『震災』の教訓伝える<いのちの石碑>活動した宮城の中学校卒業生 『南海トラフ』の津波から命を守るためにー
ミヤギテレビ
『東日本大震災』後、宮城・女川町で避難の教訓を伝える<いのちの石碑>を建てる活動を行った中学校の卒業生が、高知県の中学校で防災の講演を行った。 『南海トラフ』の津波から命を守るためにー。 伝えたのは日ごろの備えと地域の絆づくりだ。
宮城県から800キロ以上離れた高知県東部、徳島県との県境にある東洋町。 海からすぐ近くにある全校生徒17人の甲浦中学校に、6月 震災の教訓を伝えるため宮城県から訪れた人がいる。
女川町出身・伊藤唯さん 「こんにちは。さっき紹介してもらいました伊藤唯と申します。よろしくお願いします」 女川町出身の伊藤唯さんと、震災当時 女川町の中学校教員だった阿部一彦さん。 甲浦中学校の教員が防災研修で去年女川町を訪れた縁で、伊藤さんと阿部さんは地域の防災を考える講演会に招かれた。
女川1000年後のいのちを守る会 伊藤唯さん 「机の下に潜ったんだけれど、揺れがすごいの。しがみついているのも必死だし、状況が理解できなくて。高台にある総合体育館に避難して、その時に津波を見たんだけれど、生き延びた後なんていったらいいかわからないけれど、必死だったので、何かを考えて行動することができない」
『東日本大震災』の津波で、宮城・女川町は800人以上が犠牲となり、町は壊滅的な被害を受けた。
一方の、高知・東洋町は『南海トラフ』の最大クラスの地震が発生した場合、5分後には最初の津波が到達し、最大19メートルの浸水想定となっている。 津波避難タワーの建設など対策が進められているが、高知県の被害想定では東洋町の津波による犠牲者は人口の半分近く、1000人にのぼると推計されている。
伊藤さんは、震災直後に入学した中学校で同級生と一緒に命を守る防災活動を行った。 女川1000年後のいのちを守る会 伊藤唯さん 「1・絆を深める、 2・高台に避難できるまちづくり、 3・記録に残す。3つの対策を考えました」