<高知県で防災の講演>『震災』の教訓伝える<いのちの石碑>活動した宮城の中学校卒業生 『南海トラフ』の津波から命を守るためにー
避難の教訓を、記録として1000年後まで伝えたい。 生徒自ら募金活動を行い、女川町の各浜の最高津波到達地点より高い場所に避難の目印として<いのちの石碑>を建てる活動を行った。
女川1000年後のいのちを守る会 阿部一彦さん 「一番知っているのは、住んでいるみなさんなんです。自分たちの感覚で、こうしたいと言って絆とか高台とか記憶に残すことをやった。みなさんには、また別のやり方がある」
甲浦中学校では、大きな地震がきたら徒歩で10分ほどの小学校の裏山へ避難する計画だ。 津波到達まで時間が限られる中での避難行動。
震災当時の体験を聞いて、生徒たちは命を守るため自分たちにできることを考えた。 甲浦中学校の生徒 「地域の人と絆を深めて、どうすればいい?もし災害が起きて絆を深めていたら避難しやすいし…」 「(運動会などで)誰でも高齢者でも遊べるボッチャとかそういうゲームをしたらいい」 「高台に避難できるまちづくりをしたい」 「地域との交流活動をもっと増やして、もし災害が起きて避難した後も、交流があって助けてくれたりストレスが減ったらいいと思いました」 生徒たちが考えたのは、地域の人と一緒に避難するための日ごろからの絆づくりだった。
女川1000年後のいのちを守る会 伊藤唯さん 「いま私がやっているのは、みんなもやってほしいんだけれど、家族の安否がわからなくて3日も4日もわからないと、いろんなことを考えます。私は、今東京に住んでいるんだけれど、家族と離れているので、毎日連絡をとって明日どこにいるの、明日何をしているとか確認するようにしている。それを知っていると災害が起きた時に、今あそこにいると言っていたから大丈夫だなとかわかって安心できる」 もしもに備えて日頃からできることをー。 宮城・女川町から高知へ伝える教訓だ。
甲浦中学校 鶴和節子校長 「自分一人でできることは限りがある。まわりのひと、きょう来ている保護者の方、行政の方、地域のみなさんと一緒に進めたい」