【旬の新じゃが】に加えるだけ!一緒に摂ると栄養吸収が高まる「ちょい足し食材」管理栄養士が解説
春に旬を迎える新じゃが。スーパーマーケットなどでよく見かける季節になりました。皮が薄いため調理もそのまま出来たりと使い勝手がいい食材です。そんな新じゃがの栄養をより効率よく摂れる調理法や簡単にできるレシピを紹介していきます。 〈写真で見る〉【旬の新じゃが】に加えるだけ!一緒に摂ると栄養吸収が高まる「ちょい足し食材」 ■新じゃがの栄養とは ■■ビタミンC ビタミンCは骨や皮膚の健康維持につながります。また、コラーゲンを作り出すことに必要です。ビタミンCが不足するとコラーゲンを作り出せずに様々な悪影響を及ぼします。顔色が悪くイライラしたり、血管がもろくなりやすかったりします。他にもメラニン色素の生成を抑えたり抵抗力を強めるはたらきをします。りんごの約5倍のビタミンCというとその多さが分かりやすいですね。しかも普通のじゃがいもよりも多く含まれているので、旬で出回る時期には新じゃがを選ぶことをオススメします。 ■■カリウム カリウムはわたしたちの身体に必要なミネラルの一つ。体内の余分な塩分を外に出し、バランスが取れるように調整するはたらきがあります。そのため浮腫みが気になる方は積極的に取り入れたい栄養素といえます。 ■■その他 他にも食物繊維やビタミンB1、ナイアシン、葉酸などが含まれています。どれも普通のじゃがいもよりも多く含まれているのが嬉しいポイントです。 ■新じゃが栄養価アップの調理法とは ■■まるごと調理 じゃがいもに含まれるビタミンCはでんぷんに包まれているため失いにくいのが特徴です。ですが皮をむいてからや切ってから調理をするとそこから流れ出てしまいます。なので、まるごと皮つきのまま切らずに茹でるまたは電子レンジで加熱することがおすすめです。より栄養を逃さずに摂取することができるのは電子レンジです。 ■■栄養価アップのちょい足し食材 ちょい足しするだけの食材!それはズバリ青のりです。青のりはカルシウムやマグネシウム、鉄などが含まれています。鉄はビタミンCと一緒に摂ることで吸収率がアップするため、新じゃがと合わせると簡単に栄養価アップすることができます。青のりはちょい足し食材に最適で使い勝手が良く、常備しておくと便利です。 ■レンジで即効!新じゃがのり塩レシピ 材料(2人分): ・新じゃが 2個 ・青のり 小さじ2 ・岩塩 小さじ1/3 作り方: ①新じゃがをよく洗い食べやすい大きさにカットし水にさっとさらす ②電子レンジ500W4分ほど加熱する(つまようじなどがスッと通るまで) ➂よく水気を拭きとり、青のりと岩塩を加えて混ぜあわせる ■まとめ 新じゃがは栄養豊富で調理も簡単なのでぜひ取り入れてみてください。またレシピもとっても簡単なのでぜひ試してみてください。塩分が気になる方は青のりだけでも美味しくいただけます。油を使っていないのでヘルシーに出来上がります。旬の新じゃがをぜひ楽しんでください。 参考文献:正しい知識で健康をつくるあたらしい栄養学 高橋書店 eヘルスネット厚生労働省‐旬 eヘルスネット厚生労働省‐ビタミンC・鉄 ライター/こばやしなつき 管理栄養士。病院での大量調理や栄養士業務を経験。高齢者福祉施設にて利用者様の健康マネジメントに携わる。妊娠を機に退職。妊娠中に食事の大切さに改めて気づき、こども・ママ・家族みんなが笑顔で過ごせるようサポートしたいと思うように。現在は妊娠中の食事やこどもの栄養について情報を発信。栄養や健康に関する記事執筆などを行っている。マタニティ雑誌「マタニティSTYLE2024」レシピ掲載 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)