東京都心 8週連続で雨の月曜に 前線は再び南下し関東甲信は記録的に遅い梅雨入りか
関東甲信の梅雨入り 6月後半なら17年ぶりの遅さ
こちらの図は、関東甲信地方の梅雨入りが統計開始以来遅かった順に並べたものです。6月後半(16日以降)にずれ込んだ年は7回あり、一番遅い梅雨入りは1967年と2007年の6月22日です。 関東甲信の梅雨入りが6月後半(16日~)になると、2007年以来、17年ぶりとなりますが、統計開始以来最も遅い6月22日に並ぶ可能性も出てきました。 ちなみに、梅雨入りが遅いと梅雨明けも遅くなるという関係性はないようですが、梅雨入りが6月22日と一番遅かった2007年は、梅雨明けが8月にずれ込みました。1951年の統計開始以来、梅雨明けが8月にずれ込んだのは5回しかありません。
大雨への備えを
今年は、沖縄・奄美が5月21日(火)ごろ、昨日8日(土)は九州南部、今日9日(日)は四国での梅雨入り(速報値)となり、梅雨入り早々、警報級の大雨となりました。 関東甲信も、梅雨入りが遅くなっていますが、梅雨入り後は大雨のおそれがあります。最新の1か月予報では、降水量はほぼ平年並みですが、少30%:並30%:多40%で、多い確率がやや高くなっています。 大雨の季節は着実に近づいています。今の内に、ハザードマップで自分が住む場所の災害リスクや避難場所を確認する、非常用品の準備をする、側溝を掃除し水はけをよくしておくなど、備えを進めてください。
日本気象協会 本社 福冨 里香