国民健康保険料、上限3万円引き上げを提示…来年度から実施の見通し
厚生労働省は31日、自営業者らが加入する国民健康保険(国保)の保険料の年間上限額を、3万円引き上げて109万円とする案を社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の医療保険部会に提示した。部会で異論は出ず、来年度から実施される見通しだ。 【グラフ】後期高齢者医療の財源構成
高齢化などで医療費が増加する中、高所得者の保険料の上限を引き上げることで、中間所得層の負担増を抑える狙いがある。厚労省の試算(モデルケース)によると、新たな上限額は単身世帯で年間給与収入が約1170万円以上の場合に適用される見込みで、国保加入世帯の約1・5%が対象となるとみられる。