「育児したいなら退職すれば」育児休業申請で降格『オルゴール堂』勤務男性が“パタハラ”訴え提訴
読売テレビ
会社に育児休業を申し出た際に降格などを命じられ、男性の父性に対するハラスメント「パタハラ」を受けたとして、京都の男性が会社に賠償を求める裁判を起こしました。 訴えを起こしたのは、全国の観光地で店舗展開する「オルゴール堂」に勤務する男性です。 訴状によりますと、男性は2年前、育児のために深夜勤務の制限を会社に申し出たところ、一般職への降格処分や店舗勤務への転籍を命じられたということです。 会社のホームページには、「育児休業の取得推奨」などが記載されている一方、男性は「事前の相談もせず申し出たこと」などを理由に始末書を書かされ、社長から「育児したいのなら退職すればいい」などと非難を受けたということです。 男性は精神障害を発症し休職を余儀なくされ、厚生労働省が禁止する「男性の父性=パタニティに対するハラスメント」いわゆる「パタハラ」を受けたとして会社側に慰謝料の支払いなどを求めています。 提訴した男性 「(会社側は)ハラスメントを防止しますって掲げているにもかかわらず、本人(経営者)たちがやっている現状は、変えていってほしいなと思います」 提訴を受け、オルゴール堂は「訴状が届いていないのでコメントを差し控える」としています。